栄通記

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2013年 04月 24日

2025)②「佐藤萬寿夫 ドローイング展」 時計台 4月22日(月)~4月27日(土)




佐藤萬寿夫 ドローイング展 
  
        

 会場:時計台ギャラリー2階A室
      中央区北1西3 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2013年4月22日(月)~4月27日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(4.22)


 2023)①の続き。

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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 前回は会場正面作品を載せました。それらを勝手に赤鬼青鬼軍団と描きましたが、いかにも顔という作品はそんなにはなかったはずです。しかし、僕には全体が泣き笑いする赤鬼青鬼に見えて仕方がなかった。

 今回は額装作品の案内です。そして、それらの中から、敢えて「家」に着目して個別作品を載せます。語る前に作品を見て下さい。



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     ↑:(入り口直ぐの作品群。)



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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 建物は重なり弾み合い、色も一緒になって群れて、文字も踊っている。線だっていろいろだ。花瓶に花の静物画は、平面的で画題は相手を犯すことなく主張する。でも、建物画はとにかく重なることを楽しんでいる。
 氏は脳梗塞で右手が不自由になった。おそらく、不自由なのは右手だけではないだろう。生活全般が大変なはずだ。そんな中で、左手右手で描いている。静物画では溢れる思いを制御しつつ、一つ一つ丹念に仕事を進めている。色はカラフルだが、きっちりした約束事の中で、自分に言い聞かせるようにして絵を進めている。発散を制御しつつ、一つの世界に閉じこめたような完結さに、画家自身の内面を見る思いだ。

 どの作品を見ても、この「発散」と「集約」が張りつめている。だが、建物画は表現方法が全く逆だ。おそらく、作家にあっては平面的感覚が優先しているのだろう。建物画も、確かに平面の重なりではある。が、平面突破の勢いがある。心の揺れを、触れ合う喜びを直に表現している。当然だが、個々の家は人物として擬人化して見ている。家が、美しく群れては響き合い、何かを目指して膨らんでいる。



 ③に続く




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by sakaidoori | 2013-04-24 20:34 | 時計台


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