2016)「中西揚一 『夕暮れの手紙』」 ﾄ･ｵﾝ･ｶﾌｪ 終了4月2日（火）～4月14日（日）

　　　　

中西揚一　

　　　　　夕暮れの手紙　　　　　 　　
　

　会場：TO OV ｃａｆｅ（ト・オン・カフエ）
　　　 　　中央区南９西３-１-１
　　　　　　　マジソンハイツ１Ｆ
　　　　　　（地下鉄中島公園駅下車。
　　　　　　北東に徒歩２分。北東角地。）
　　　　　電話（０１１）２９９ー６３８０

　会期：2013年4月2日（火）～4月14日（日）
　休み：会期中無休
　時間：１０：３０～２２：００
　　　　（日曜日は、～２０：００）
　電話：（０１１）２９９－６３８０

ーーーーーーーーーーーーーーー（4.13）















　　　　　↑：左から、「Fool on the hill」、「月としっぽ」。




　　　　　↑：左から、「夜明け前」、「みずうみ」。



　（以下、敬称は省略させて頂きます。）

　自分の世界を持っている人って、見ていて安心する。特に今回のように、強い主張というわけでもなく、ことさら内にこもるでもなく、淡々と自分の道を歩んでいて、ひっそり秘めやか気分、もうそれだけで作家の世界に入ってしまう。

　もしこの作風を画集で１、２点見ても、強く目に止まらないかもしれない。学生の内向き表現としか見ないかもしれない。
　「学生の作品」、確かにそんな画風だ。大人の官能性は全くなく、可愛い子が発散するロマンっぽさ、ちょっと漫画っぽくて、子供じみた懐かしさで語りたくなる。
　確かに、想い出に通じる甘酸っぱさはある。とても「絵画で現代に迫る」というものではない。でも、不思議に心にフィットする。この感覚って何なんだろう？「自分史」に通じるある物語、その求める姿勢を羨ましく思い、次に拡がる世界をこちらが勝手に想像して・・・それはただただ懐かしいものかもしれない、ちっちゃなトゲを残した苦さかもしれない、もしかしたら哀しいものかもしれない・・・あれやこれやの物語を勝手に進めてしまいそう。作家自身に感情移入する、そこが今展の魅力かもしれない。

　小さな疑問符がそこかしこにあって、絵画が疑問符を膨らませては、そのドアを開きそう。そこにあるのは想い出？小さな幸せ？心穏やかにして何かを信じる姿かも。




　　　　　↑：左から、「Fly me to the moon」、「ケンタウル祭」。



　　　　　↑：左から、「小さな願い」、「夕暮れの手紙」。








　　　　　　　　　　↑：「メリーゴーランド」。





　右の小冊子に注目して下さい。
　こんな大きさで廉価に自家本が作れるそうです。そういう小冊子の展覧会を当館では企画中です。開催が楽しみです。