栄通記

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2013年 04月 14日

2012)「犬養康太 個展 『第二全集の二』」 g.犬養 4月3日(水)~4月15日(月)

 
       
  
犬養康太 個展 
         「第二全集の二
          


 会場:ギャラリー犬養 2階 
      豊平区豊平3条1丁目1-12 
     電話(090)7516ー2208 

 会期:2013年4月3日(水)~4月15日(月)
 休み:火曜日(定休日) 
 時間:13:00~22:30  

ーーーーーーーーーーーーーーー(4.13)

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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 犬養康太、当館オーナーで道都大でシルクスクリーンを学ぶ。

 「犬養康太」、といえば、「汚い、醜い、いやらしい」という三点セットの塊を連想させる。漫画と絵画を狭い四畳半でうろついている人だ。音楽もする、映像だってそれなりにする、意外に器用な人でもある。
 古き家屋での個展だ。耳無し法一のようなお守り札が敷き詰められた空間を思った。彼を知るファンならば埃舞い散る勢い爛漫の世界を期待しただろう。そういうオドロオドロした個展ではない。意外にも、それなりにビシッと絵画でのお披露目だ。額装もしっかりしている。手作り感覚で、やや薄汚れてはいるが。

 初めに小品を載せます。まずは彼の世界を見て下さい。


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 小品の大判のような大作を載せます。


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     ↑:「加藤床乃助のズバッと交通情報」。



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     ↑:「ラジオこわい」。


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     ↑:「一口」。



 見てくれの勢いはないが、犬養康太の真面目さ、やる気が伝わる個展だ。自分の中の引き出しの一つをしっかりと見せている。自分の可能性を確認していると言うべきか。
 それと、当館オーナーとして、犬養ギャラリーと絵画とのせめぎ合いを自己確認している。この会場は窓が多く、間仕切り柱も多くあり、絵画空間としては頑固なところだ。そういう場で、「絵画って何だろう?」と頭を巡らせているのだろう。漫画的な犬養ワールドだ、自分の中にある絵画性も問うている。要するに、真面目に「空間」というものを考えているわけだ。彼だって考えるのだ!いつもいつもシモネタばかりが頭を占めているわけではない。

 今展は「愛すべき犬養康太展」と呼びたい。性的なものや乱雑さを抑制して、「一枚の絵」で自分の世界がどれだけ力があるかを試している。「建物」との会話もしている。彼にとっての空間というものが、「建物」を問わずにはおれなくなったのだろう。

 今展は生真面目な「康太の春展」だ。振り子が「実直さ」に大きく振れた。ならば、この振り子を手放して、一方の方向も大きく開花させねばならないだろう。「汚い、醜い、いやらしい」という真夏の夜の夢のような冷や汗の世界だ。いろいろと大きく試みてもらいたい。

 明日の月曜日までです。栄通お気に入りの個展でした。


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          ↑:三点とも、「漫画悲報」。


 何の変哲もない建物や風景だ。一つの原風景だ。そこに古き良き時代の児童が戯れている。
 この風景、壁一面を覆うぐらいのものを描いて欲しい。見たい。そこに子供が遊んでいる、薄気味悪く笑い声だけが響き合う。犬養康太の大河ドラマの始まりだ。石森正太郎のサブとイチだ。



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          ↑:「私達はアトピーだけど仲良しです」


 今展小品の代表作か。漫画本を読んで夢見ている。全ては本が人を狂わすのだ。ドン・キ・ホーテのように。



f0126829_0122515.jpg →:「目の病気」。

by sakaidoori | 2013-04-14 23:56 | (ギャラリー&コーヒー)犬養


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