2009) 「佐々木ゆか 個展」 時計台 4月8日（月）～4月13日（土）

佐々木ゆか 個展　　
　　　　　　　　

　会場：時計台ギャラリー2階 C室
　　　　　 中央区北１西３　
　　　　　　 札幌時計台文化会館
　　　　　 （中通り南向き）
　　　　 電話（011）241-1831

　会期：2013年4月8日（月）～4月13日（土）
　時間： 10:00～18:00　
　　　　　　（最終日は～17:00まで。）

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　近代美術館では独立展が開催されている。今度の日曜日まで。その展覧会に合わせるようにして、独立展作家３名の個展が時計台ギャラリーで開かれている。独立展会員・高橋伸 展、同会友・佐々木ゆか 個展、同一般・田村美樹 個展。全て今日の土曜日までです。少し遅い掲載になりましたが、何とか佐々木ゆか個展だけでも会期中に報告できそうです。続いて田村美樹個展の予定です。


　会場風景から載せます。








　公募展作家ですから大作中心の発表です。既発表作品中心です。最新作は全道展出品予定ですので、写真紹介は割愛します。会場での楽しみにして下さい。

　古い作品順に何点か載せていきます。


　　　　　　　　　　↑：「夢の跡」・２００８年。



　　　　　　　　　　↑：「陰」・２００９年。



　　　　　　　　　　↑：「MANZOKU・・・？ Ⅱ」・２０１０年。



　　　　　　　　　　↑：「EGOIST Ⅰ」２０１０年。



　　　　　　　　　　↑：「dress」・２０１１年。


　　　　　　　　　　↑：「彼女」・２０１２年。



　　　　　　　　　　↑：「EGOIST Ⅱ」・２０１２年。



　２５歳位の若い作家だ。DMには武蔵野美術大学造形学部在籍とある。

　画題や画風は一貫している。人物あるいは人物群を暗い配色で表現している。だんだんと明るい色が強くなってはいるが、スポット・ライト的配色だ。暗めを強める効果を意識しているのだろう。あくまでも暗く、そこに光のようにして色で画題を浮かび上がらせる。描きたい人間が見えてくる。

　暗いムードだが表情は明るい。異様なリアル表現を追究せず、剽軽な顔立ちや仕草で自然な「生」がテーマだ。風俗にからめながら現代の青年群像や心模様の表現法を模索しているのだろう。
　自然な接近法で「今」を描く。「今」の中心にいるのは、作家と同姓の女、女の子、女性だ。最近作（ブログ未掲載）に、ようやく男性が登場し始めた。一つ一つ階段を昇りながら、あれこれと視野を拡げている。

　それと、「食べる」ことにも関心が強い。女が大きく口を開けて何かを食べる・・・ついつい性的シグナルを連想する。食欲、性欲、マンゾク、欲望・・・それらは言葉だが、どんな色と形で絵画に織り込んでいくのだろう。


　初個展とのことだ。やはり個展だ。こうして大作を一望にする。ついつい自作に惚れ込んでナルシストになるかもしれない。なって欲しい。より強い気持ちが湧いてきて、人間と格闘するのが楽しくなるだろう。