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栄通記

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2013年 03月 29日

1996)③「CAI現代芸術研究所 第十七期生卒業制作展」 cai02 3月23日(土)~3月30日(土)

  

CAI現代芸術研究所 第十七期生卒業制作展       

         
 会場:CAI02
      中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2   
      (地下鉄大通駅1番出口。
    ※注意⇒駅の階段を下りてはいけません。
          昭和ビルの地下2階です。)
     電話(011)802-6438

 会期:2013年3月23日(土)~3月30日(土)
 休み:日曜・祝日  
 時間:13:00~23:00

※ 開催祝賀会 ⇒ 初日 19:00~ 

 【参加作家】
 阿部芳美 阿武勝広 阿武奈津実 伊勢千絵子 金侑龍 小林龍一 コイマウ 坂庭夢都美 佐々木幸 佐々木達郎 下澤央彩 高橋亜紗子 竹中昭子 山内絵理・・・以上、14名

ーーーーーーーーーーーーーーー(3.23)

 1990番①、1991番②の続き。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)



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     ↑:佐々木達郎、「自画像」・キャンバス 木炭。


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 大きな自画像だ。
 これだけ大きいと、自分を見つめるという感じではない。対峙、対決する顔だ。立派な顔だ。



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          ↑:以上、伊勢千絵子、「繰り返す愚行」・映像。


 あまり作品に集中して見なかった。すいませんでした。この作品に限らず、映像や音楽(ヘッドホーン)には素通りだった。人が沢山いて、何やらかにやらダベリ合うと、どうしても映像や音楽はおざなりになてしまう。

 今回の会場は「顔」だらけだ。そういう顔の一つとして、意識の中にスルーっと入ってきて、スルーっと無意識に抜けていった。
 大きな顔だけが繰り返して出てきて、しっかり見ればよかったと悔いています。



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     ↑:阿部勝広、「Essence」・鉄 アクリル。


 (薔薇の作品も人物の作品も同じ作家だと思う。タイトルも間違いないと思う。本当だろうか・・・。)

 綺麗に処理している。対比の美学を楽しんでいるようだ。もしかしたら「対話」を試みているのかもしれない。が、イマイチ心が通っていない。形式にこだわりすぎていて、何をしたいのか、何を見つめたいのか、何を訴えたいのかが弱い。

 アメリカなど、こういう形で表現者と鑑賞者が見る見られる関係を越えて、無言の対話劇を作品化している。参加者は涙を流すおもいで、時を過ごす。心の告白をしているからだ。アート・マンはキリストのような存在で、無言で相手を受け入れる。対人関係のキツイ社会ならではのアート表現だろう。そういうコピー作品かもしれない。

 阿部勝広は耽美主義者かもしれない。ならば、薔薇の絶対美の追究で充分だった。不要な社会性だった。
 阿部勝広は本当は「対話」をしたかったかもしれない。薔薇は不要だった。



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     ↑:高橋亜紗子、「FIKA!」・木材 紙。



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     ↑:竹中昭子、「いちごを蒔く日」・キャンバス アクリル。



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     ↑:佐々木幸、「(メモミス)」。


 タイトル記録不備でした。作家は「幸」さん。だから、画面の顔君達は「しあわせ君」と呼ぼう。

 何てことのない作品だ。だが、こういう平々凡々な世界は平々凡々な味で勝負だ。世間に垂れ流してもモンクは言われない。だから、「しあわせ君」たちを、会場に一杯はい廻せればよかったのに。「おじゃましま~す。現代美術、ゲンビの配達だよ~」といって、その辺に描きまくる。固まったりバラしたり、天井にも床にも、「しあわせ君のお通りだ~い・・・」全ては許される。だて、しあわせを運ぶ人だから。







 

by sakaidoori | 2013-03-29 00:10 | CAI02(昭和ビル)


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