2013年 03月 25日
御代田晃 写真個展 「なんたってモノクロ」 会場:富士フォトサロン札幌 中央区大通西6丁目1 富士フイルム札幌ビル1階 電話(011)241-7368 会期:2013年3月22日(金)~3月27日(水) 時間:10:00~19:00 ーーーーーーーーーー(3.23) 当会場を写真紹介するのは初めてです。実に嬉しい限りです。今後もチャンスがあればドシドシ載せたいと思います。御代田晃さん、ありがとうございました。 というわけで、会場風景を載せます。その風景を見るだけで、なぜ栄通記に載せたいかが分かると思います。 (以下、敬称は省略させて頂きます。) ![]() 入り口からの全景でした。 左側の壁面が見えない。そこを載せます。 ![]() 真ん中のついたて風壁面の裏側が見えない。次はそこです。 ![]() どうです、この元気良さ!!このエネルギー!! そしてタイトルが、「なんたってモノクロ」だ!! そうなんだ、なんたって個展だ!!なんたって写真だ、なんたって御代田晃だ!! 僕は嬉しくって仕方がない。別に風俗や性や女に迫っているからではない。とにかく写真を愛している姿に感動した。いつも狙っている、シャッター・チャンスを。いや、もしかしたら見るもの見るもの、全て自分の世界で作りかえたいのかもしれない。だって現実はカラーだ、彼の目は白黒だから。なんたってモノクロ、それが全てだ。 左側の空間からまとまって作品を載せます。被写体の世界がわかるでしょう。御代田晃ワールドもわかるでしょう。僕が興奮して書いているからといって、何も不思議な世界ではない。 ![]() ![]() ①、②、③で一部屋構成している。 次は隣の空間だ。 壁の方から載せます。 ![]() ![]() ![]() ④、⑤、⑥で一部屋を作っている。 それにしても、⑥の壁の賑々しさは圧巻だ。人が主役だ。もちろん都会だ。都会礼讃絵巻だ、マンダラだ。 そうだ。忘れる前に書いておきます。この壁は、今展ではついたて風に独立して見える。人が左右の空間から自由に出入りする。しかし、普段は右側を塞いで、二部屋独立仕立てで使用している。開けたのは今回で2度目だ。撮影者は密閉された閉塞感を嫌ってオープンにした。実に風通しが良い。 気持ちが良いところで、このうるさい作品群を楽しもう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() もし、ガチガチ頭のビビットな風景写真家が、御代田晃の作品を見たら敬遠するかもしれない。 曰く、「どうして額装作品を床に置くの?」 曰く、「輪郭が緩いんでないかい?」 曰く、「作品に細かな雨が目につくよ。ゴミでしょう?どうして綺麗に処理しないの?」 曰く、「どうして・・・?どうして・・・?」 技術的なことは僕には全くわからないが、作品に職業写真家のニオイが少ない。職業人の作品は、仕上がりが何だかんだと言って綺麗だ、抜群だ。一枚の写真としての純度が高い。構図も構図学をわきまえていて破綻が少ない。どこかに一般大衆の目を配慮していて安定感がある。要するに外の目線が内在している。 御代田晃の場合は、風景作品など逆光好みの光を追究していて、飽くことがない。この飽く無き拘りというか、撮影者自身が納得しないと気が済まない偏狭好みが垣間見える。その拘りが作品全体を貫いていて、個々の作品を越えた御代田晃ワールドという安定感を実現している。何となく輪郭が緩いのも、強烈さを押さえていて、撮影者の今を反映しているみたいだ。 ハマルと見ていて落ち着くのよ。それに、なんたって何かを求めている態度がビンビン感じる。嬉しい極みだ。 一方、相当なお金をかけた個展だ。印画紙だけでも、ハンパでない。他にも経費がかかっている。だから、純粋のアマチュアなんだろうか?と、判断しかねる。 話を進めるために思い切って尋ねた。「プロですか?」「いえ、春から秋まで働いて・・・冬には・・・。お金?写真好きなんですから。仕方ないッすよ。当然ですよ。なんたってモノクロ、ですから」そう言いながらジュースをいただいた。 情熱に、エネルギーに、拘りに、恐ろしく感動した個展だ。一回だけの掲載ではこちらのエネルギーが消化しきれない。②で個別作品を何枚か載せます。そして、駄弁も追加するかもしれません。 ![]() ②に続く。
by sakaidoori
| 2013-03-25 01:40
| 写真)富士フォト・サロン
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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