栄通記

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2013年 03月 24日

1987)③「ぽんち展 [帰ってきたチームぽんち写真展9]」 資料館 3月12日(火)~3月24日(日)

ぽんち展 

  [帰ってきたチームぽんち写真展 9]
 
  


 会場:札幌市資料館 2階 4室
    中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院。
      大通公園の西の果て)
     電話(011)251-0731

 会期:2013年3月12日(火)~3月24日(日) 
 休み:月曜日
 時間:9:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで。)

 【参加作家】
 岡島貴衣 大友俊治 大友亜希子 大友はずみ 神田心 福本昌史 氏家美里・・・以上、7名


ーーーーーーーーーーーーー(3.23)

 1986番②の続き。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)



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     ↑:大友俊治



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     ↑:大友俊治



 当ぽんち展「大きく作品を見せよう・推進本部事務局頭取」の大友俊治だ。とにかく「大きいことは良いことだ。大きいことは良いことだ」のテーマソングが鳴り渡る。

 今回、その大きな作品にノミネートされたのが中国人?台湾人?です。「写真?オー、撮ってくれっ、撮ってくれっ。ポーズ、これでいいだろう、決まってるだろう、撮ってくれっ、撮ってくれっ!」そんな会話があったかどうかは知らない。ミスター・外国人は異国での思わぬできごとにご満悦だ。チョッピリ腹を引き締めて、ニヒルな笑顔でパチリだ。
 写真は世界を繋ぐ、「繋ぐ人・大友俊治」であった。


   ※※※


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     ↑:福本昌史


 遠目でチラリと福本ワールドを見ても、ちっとも面白くない。「折角だから近くでも見てあげよう。たいしたことないだろう」その気持ちでいいのです。


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 もし、「とてもハッピーな街角笑顔写真コンペ」なるものがあったならば、そしてもしも僕が審査員だったならば、間違いなく大賞に推す。「笑ってるジャン、笑顔ジャン、幸せジャン」、そう、何となく幸せで無さそうな人達に、穴や暗がりや空気に、素敵な笑顔を向けている。



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 明日のために休んでいるのか?明日がないから動かないのか?
 福本昌史、きっと普通の優しい人だろう。だが、気がつけば土足でそこに立っている。



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     ↑:以上、福本昌史、「ちょっと東北行ってくる展」。


 氏は震災跡地の東北に旅行に行かれた。物見遊山だ。会場中央のパネルに「パネル展」のようにして旅行記兼スナップ写真を発表している。こういう作品を発表する場合、「なぜ悲惨な生活空間に旅行するのか?ましてや、そこの風景を作品展として見せるのか」という問いが付きまとう。写真だけの発表ならば、言葉無しの作品だけですむかもしれない。が、旅行記となると「何故行くのか?」をそれなりに書かねばならない。書くことは簡単なのだが、だって、強い意志と意図があって訪問するのだから。だが、他人にその言葉を見せるのはシンドイ。
 こうして発表されたことは立派だと思います。きっと悲惨な現場を撮ったはずですが、そういう作品はほとんど無い。象徴的な意味合いの作品がほとんどでした。

 僕自身も物見遊山で現地に二度行った。電車に乗り、車に泊まり、随分と歩いた。知り合いなどいない。たまたまながら、当地の人達と会話する機会はたくさんあった。ある人がにこやかな表情を浮かべて言った。
 「この状況、札幌に帰ったら皆なに言ってよ」。
 その言葉は、当地の人達全員の代弁ではないでしょう。大半は無言の世界でしょう。が、いろいろとお話をしてくれた方々は、きっと同じ気持ちだったでしょう。私自身はそれに応える義務があると思っている。


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     ↑:氏家美里、「Festival」。


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 外国の祭だ。ドギツメ系の色がバンバン飛び交っている。残念ながら今回の氏家美里は遠慮気味だ。どぎつい七色、そういう個展を見たいものだ。


   ※※※


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     ↑:神田心


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 この作品、どうして大きく見せないのだろう?


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 子育てをいろいろと思い出してしまった。あどけないものです、かわいいものです。赤ちゃんって、見ているとうっとりしてしまう。

by sakaidoori | 2013-03-24 15:21 | 資料館


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