2013年 03月 20日
JRP 札幌支部 写真展 2013 会場:札幌市資料館 2階 1、2室 中央区大通西13丁目 (旧札幌控訴院。 大通公園の西の果て) 電話(011)251-0731 会期:2013年3月12日(火)~3月17日(日) 休み:月曜日 時間:9:00~19:00 (最終日は、~17:00まで。) ーーーーーーーーーーーーー(3.16) 1980番①の続き。 (以下、敬称は省略させて頂きます。) ○ 大坂 忠 の場合。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「パリの街中ですれ違った人達」だ。 前回①に載せた中原雅志のようななごむ人々の写真もある。が、人に限らず一定の何かを撮ってはいない。街中の人々の喜怒哀楽、しかもそれらは「旅人・大坂忠」の傍観者の目だ。傍観といっても客観者に徹するというのではない。つかず離れずに街を歩き、楽しみ、驚き、考え、「街全体」と会話をしている。深くは突き止めない。良き路傍の人として、その場をつかみ表現する。一期一会だ。 これらのカラー作品には、ありのままという気さくさや楽しみとともに、あれやこれやの情報が詰まっている。茶室での一期一会的ゆとり表現に向いている。 路上での刃を隠した一期一会表現も大坂忠は実践している。モノクロでだ。会場にそのモノクロ作品ファイルがあった。大きく鋭く街の被写体に迫っていた。カラーが街の表の顔とするならば、こちらは街の影に当たる。街の観察者・大坂忠の目はモノクロの方が生き生きしている。「オレは見ている」と主張していた。 一枚だけファイル作品を載せます。ビニール越しで、僕のカメラも曇っていたので、少しぼやけて見えるかもしれない。強くてストレートな光と黒として見て下さい。モノクロという虚と実がある。 ![]() ○ 朔太郎 の場合。 ![]() ![]() テーマは、「デジタル アジア」。 作者の言葉、「1962年生まれ。泥酔しながらカメラを持って街角を放浪するのが趣味」。 今回も街が場で、人が主役だ。 作品は中央などある定点はそのままにして、その背景をビニール越しのようにぼやかしている。それが朔太郎の「泥酔の目」なのだろう。酔ってぼやけて見える他人の世界だ。カラーという普段着感覚をぼやかして光とスピード感を取り込んで虚の世界に作りかえている。それは朔太郎なりの愛の表現なのだろう。泥酔しても耽溺できないアジアへの眼差しだ。 壁とテーブルとの2段展示。壁作品は比較的小さくて象徴や暗喩色が濃厚だ。 テーブル作品はアジアの賑わいさ華やかさ貧しさがビニール越しの美学で表現されている。 (例によって、僕の写した写真は下や右側がぼけているのだが、この作品の場合は、何だか作品に味を付け足した感じになった。それはいいことではないが、許されるかもしれない。) 壁作品から載せます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 次はテーブル作品です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ○ 坂西太郎 の場合。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 一応は空を背景にした何かを撮っているのだが・・・写真は何かを撮らなければ始まらないのだから・・・ただただ空を眺めたくて、眺めた記憶を仕舞い込みたくてシャッターを押している感じだ。これで何かを訴えようとはしていない。ほんの気休めだろう。そのほんの気休めを空が僕に与えてくれる。その空を撮っておこう。 空、空、果てしなく深い空、何かを包む空、水平線があり、街があり、僕が住み・・・青色の空。
by sakaidoori
| 2013-03-20 11:29
| 資料館
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![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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