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栄通記

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2013年 03月 06日

1958)②「札幌大谷大学短期大学部+芸術学部美術学科 選抜展(会期①)」 時計台 3月4日(月)~3月9日(土)

札幌大谷大学短期大学部
       +
芸術学部美術学科

      選抜展
  
        


 ①会期:2013年3月4日(月)~3月9日(土)
          油彩 日本画 版画 彫刻
 

 ②会期:2013年3月11日(月)~3月16日(土)
          グラフィックデザイン 情報デザイン 写真 映像 

 会場:時計台ギャラリー ①2階ABC室 ②2階AB室
      中央区北1西3 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~16:30まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(3.5)

 1957番①の続き。

 前回は会場風景での作品紹介。今回は個別作品です。


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          ↑:2年・苛原治、「まとわりつくもの」・鉛筆 パネル アクリル 180×90㎝。


 線描の濃厚な作品にはどうしても目が止まる。線のインパクトが少し弱く感じたが、何故だろう?何かを描くための線で、線自体の魅力が発揮されていないからか?「まとわりつくもの」とは、何だろう?影か?
 まだ2年生だ。「苛原治」、覚えておこう。



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          ↑:2年・梅木美呂、「回想 Ⅱ」・キャンバス アクリル アクリルガッシュ F120。


 手榴弾の様なものが、ピクピク、ピクピクと鼓動している。何かを描くと言うより、背景の色と形とその微震動に託して、何らかの気分を表現しているみたい。
 ピクピク、ピクピクと、胸の高まりは他人の視線を強制的に絵画に向かわせる。そこに黄色い気分の良い世界がある。そして、ピクピク、ピクピク。



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          ↑:2年 寺下静香、「なつかしいそら」・油彩 キャンバス アクリル F100。


 筆跡がせき立てるような感じで、ハラハラ気分が目を惹く。だから、ノンビリ懐古調というより、「つかみ取りたい過去」だ。



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          ↑:研究生 山形牧子、「声の温度」・油彩 パネル F150。


 明るさで一際目立つ作品。こんなにしっかり色の描ける人ではなかったのだが、やはり直向きさ精進の賜だ。
 抽象画なのだろう。本人にその意志があるのかは分からないが。「生命力満ちる気分」という印象画、あるいは心象画なのかもしれないが。



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     ↑:2年 小林由貴美。左側、「瞼のモデル」・油彩 キャンバス アクリル 他 F100.右側、「目」・同。


 ピンク華やかさで、しかも裸婦だ。裸婦がピンクのような存在だから、ピンクピンク絵だ。色がくすんでいるのが残念。発色がよくなれば、もっと力強く動的な背景になるのだろう。そこに画家の万感の思いを宿らせる・・・そんな学生の成長を勝手に夢見た。楽しみにしよう。



1958)②「札幌大谷大学短期大学部+芸術学部美術学科 選抜展(会期①)」 時計台 3月4日(月)~3月9日(土)_f0126829_2314551.jpg
          ↑:2年 加茂川麻衣、「倣え進め」・油彩 キャンバス アクリル F100。


 一見、人間追究絵画を感じて、突っ込みの薄さに残念に思った。が、よく見ると画家の主張ははそこにはないようだ。人体のリズムと、ユーモアに関心があるようだ。でも、人体を何体も描いていたら、「人間、この不思議なもの」として絵筆が運ばないだろうか。



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          ↑:2年 阿部栞奈、「さぁ~て、行きますか」・油彩 キャンバス F100。


 大胆に首だけが中央で鎮座して、廻りは森の中か、闇夜の始まりを今か今かと待ちかまえている。この首女、夜が好きなんだ、闇が好きなんだ。さぁ~て、どこに行くのかな?



 (作品だけでも、あと何点か追加する予定です。③に続くかもしれません。)

by sakaidoori | 2013-03-06 23:49 | 時計台


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