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栄通記

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2013年 02月 27日

1944)②「札幌大学写真部 卒業写真展 & 学外写真展」 市民g. 終了2月20日(水)~2月24日(日)

札幌大学写真部 

  卒業写真展 & 学外写真展

      


 会場:札幌市民ギャラリー 2階 第4展示室 
      中央区南2条東6丁目
      (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2013年2月20日(水)~2月24日(日)
 時間:10:00~18:00
      (最終日は、~17:00まで。) 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2.20)

 (1843番①の続き。)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:4年 小野寺夏生


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        ↑:③。左側は「死」。右側が「恐怖」。


 静かに淡々と街を切り取る。人は嫌いではないが、建物や電信柱などを「人」のような存在として見ているから、人はそれほど必要としない。何より、「人」は動くから、ちょっと苦手だ。
 動くものは得手ではないが、そのかわりに二つの視点で対象に迫る。「住民と旅行者」、「撮影者の視点と被写体の視点」を今回のテーマにしている。二つの視点という感覚が、③の「死と恐怖」になったのだろう。「死と恐怖」は同列ではないか?そうなんだが、撮影者はもともとこういうタイトルで「強く見せる」という意識が希薄だ。たまたま撮った作品がそれぞれに、「死」と「恐怖」になっただけだろう。それをなぜだか冒頭に小さめに、そしておとなしくはあるがチョット目立つように飾ってしまった。無意識的産物か?

 彼は基本的に傍観者の位置に立っている。同時に、やさしく人の息吹も伝えようとしている。「傍観者」と「やさしさ」のせめぎ合いとして、建物を静かに正面から撮る。「傍観者」と「やさしさ」は、なかなか両立は難しい。相反するから難しいのではなく、その両者を自覚し、その両者の目で厳しく対象に迫ることが至難なのだ。そう言う意味で、彼の作品群も没個性的でアピールの弱さがある。だが、それは若いから仕方がない。撮影者の視点が明快なのは彼自身の何かへの拘りが強いという証拠でもあろう。

 無意識的にでた「死」と「恐怖」。折角だから、良い機会だから一度は積極的にそれと取り組んだらいいのに。「死と恐怖」が、彼の中の「死と愛と誠」の確認に繋がるかもしれない。


 ※※

 他の卒業生は発表数が少なかった。




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     ↑:金澤栞。左側 「黒い桜と白い桜」、右側は 「首飾り」。


 清楚で綺麗だ。桜の花、もっと一杯あったら良かったのに。その桜の花たちを、首飾りの作品がぐるっと廻っていたらもっと良かったのに。
 「満開の桜。その桜の下で死にたいなんて、何てアホなことを感じるのだろう。桜桜、あー生きてる!幸せ満開なのに。桜に、輝く首飾りがよく似合う。ちょっと頬を染めて、大人っぽく振る舞おうっかな。卒業だ、卒業だ」
 金澤栞、おそらく卒業生でしょう。おめでとう。





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          ↑:坪井勇一郎、「美少女図鑑」。


 確か、「美少女図鑑」というフリーペーパーがあったと思う。それように投稿したものか?
 とにかくもっと沢山あったら。図鑑なんだから。普通の何でもない二十歳前後の女性軍、彼女達が美少女かどうかは見る方の好みだから、今はどうでも宜しい。とにかく一杯あったら!!50枚、100枚、200枚・・・押し寄せる美少女軍団だ。迫り来る撮影者・坪井勇一郎の情念だ。



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     ↑:坪井重一郎?


 撮るのが恥ずかしくなって、手ぶれしてしまった。ピンボケゴメン。
 「心はひとつ」とある。いじらしく愛らしく彼女がいる、彼女を撮る彼がいる。世界は二人のものだ。



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     ↑:全て伊藤大介(2年)。



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1944)②「札幌大学写真部 卒業写真展 & 学外写真展」 市民g. 終了2月20日(水)~2月24日(日) _f0126829_1155382.jpg ←:伊藤大介君の足もと。


 被写体にややクローズ・アップ美味に迫り、象徴的に表現している。手法なりアプローチが似通っているので、少し短調なのが惜しい。象徴とはいっても、撮影者のロマンが濃厚だ。この視点、感覚が原点だ。沢山の出品だから、欠点も特徴も見えてこようというものだ。欠点には目をつむり、表現したいことをもっともっと自覚して、より強い眼差しを被写体に向けたら、彼のロマンティシズムにも色も華も加わるだろう。たとえモノトーンであっても。







 
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     ↑:2年 高橋奈津美、「なえぼ⇔そうえん」。

by sakaidoori | 2013-02-27 21:43 | 市民ギャラリー


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