人気ブログランキング | 話題のタグを見る

栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ
2013年 02月 26日

1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)




藤山由香      


 会場:ギャラリー ミヤシタ
      中央区南5条西20丁目1-38 
      (南北の中小路の、東側にある民家)  
      電話(011)562-6977

 会期:2013年2月6日(水)~2月24日(日)
 休み:月曜日(休廊日)
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(2.16)


1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)_f0126829_9452625.jpg



1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)_f0126829_9454126.jpg



1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)_f0126829_946487.jpg




 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 前回の七里知子同様に青い世界。彼女の場合は白も重要であったが、藤山由佳は青中心だ。そして、いかに自分らしい青の世界を描けるか、青=自己実現の世界だと思っている。

 青中心と言っても、青のみを深化することではない。青=自分だから、どうすれば青が深く引き立つか、青が廻りの世界(社会・人間関係)を生き生き浮かび上がらせるか、が藤山由香・絵画だ。その前に、ちゃんと青(自分)を出せるか、出すことによって自分を開くことが絵画出発の動機だったと思う。そう言う意味で、こういう絵を描こう、こういう絵を見せようとか、具象抽象という意識は希薄な人だろう。結果的には間違いなく彼女自身の心象世界だが、前もって自覚された心象世界があるわけはない。スポーツをして、汗をかいて、生き返った感じになる。それと同じで、描くことが自己の証のようなもので、「絵画に救われた人」かもしれない。

 だが、絵画歴も長くなった。最初の動機のところで絵画が立ち止まっているわけにはいかない。「絵画制作」というサイコロは振られたのだ。「自信」という分身が絵画に立ち現れ、作品を見る楽しみが増えた。 いろんな色が加わった。というか、はっきり見えるようになった。力強く色を込めているのだろう。油彩という効果か、キラキラと絵の中で輝いていた。

 もしかしたら。今は絵画を客観視しているのかもしれない。生んだ子供を楽しむように、作品とあれこれと語り合っているのかもしれない。そんな余裕が生まれたのだろう。



1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)_f0126829_10172248.jpg
     ↑:(652×530㎜ オイル キャンバス。)


 DMに使われた作品。中央の黄色が人目を惹く。画家にしては珍しく一点を輝かせている。その中央付近を部分図として載せます。


1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)_f0126829_1019984.jpg





1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)_f0126829_10241192.jpg
1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)_f0126829_10242632.jpg
  




1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)_f0126829_10273242.jpg



 随分と綺麗な絵を描くようになった。「美しくありたい」ということか。これからは一層、「美」が重きをなすのだろう。「女性美」が。



1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)_f0126829_10345613.jpg
1941)「藤山由香 展」 ミヤシタ 終了2月6日(水)~2月24日(日)_f0126829_1035950.jpg



 ピンクも出てきた。
 皺のようなゴワゴワ、力強い存在だ。絵の中に何かの痕跡を残したいのだろう。画家の強い意志か。

by sakaidoori | 2013-02-26 11:03 | ミヤシタ


<< 1942) 豊平川 2月20日(水)      1940) 「七里知子 個展 ... >>