栄通記

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2013年 02月 21日

1935)②「多摩美術大学版画科OB展 第16回」 さいとう 終了1月29日(火)~2月3日(日)

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多摩美術大学版画科OB展 第16回 

 会場:さいとうギャラリー
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2013年1月29日(火)~2月3日(日)
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~16:30まで)

※ ささやかなパーティー ⇒ 2月2日(土) 17:00~

 【参加作家】
 (多数。DMを拡大して確認してください。)

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.2)

 (1934番①の続き。)


 個別作品を載せていきます。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)


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           ↑:濱田路子、「YOU ANS I AND I」・2012年 木版水彩 手彩 91×88cm。

 二重顔だ。こういう作品は、「ダブリンコ自画像」と解している。「苦悩と喜び」などの、二つの顔に極まっていく人の顔。その二つが単なる別々の表情ならば問題はないのだが、美術や文学では「引き裂かれた自己」になりがちだ。「内向きー自分らしい顔」と、「外向きー他人との付き合い顔」との間に亀裂が走る。内と外とのバランスをくずし、「病い」とか「狂」の世界が心を覆う。

 この作品は、どこか獣じみた雰囲気だ。「あなたと私と私(とあなた。と私とあなたと・・・)」、終わりなき問答の羅列は狂おしい。青春画でもある。「あなたと私」がうまく重なり合えばいいのだが。



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     ↑:石原誠、「Collageー168 &169」・(ともに)2012年 モノタイプ 60×70cm。


 華やかさが人目を惹く。ペタペタと四角いものが重なっている。中央に密集している。建物のように、心模様のように。



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          ↑:友野直美、「いどころ」・2012年 木製水彩(凸板 ニス版) 60×80cm。

 淡い鏡のような作品。今回もいつものように静かで楚々としている。見つめていると海の表面の底に入っていきそうだ。雲間の遠い世界に運ばれそうだ。

 趣味人のような空気感だ。道内には珍しい作風だ。道内人は、こういう空間なり空気感を表現しても、雪の塊みたいなボリューム感を伴う場合が多い。友野直美には、「白の雪」という薄さ淡さに通じるところがあっても、恐ろしく平面的だ。おそらく、立体感、塊感を排して、感覚だけがスルーっと画面の向こうにいってしまう・・「大人版アリスの世界」に誘いたいのだろう。

 友野直美はとにかく寡作だ。小品で構わない。年に十作は制作されて、二年に一度のペースで個展をされるべきだ。それを3回は続けて欲しい。独自の世界を持っている作家だ。個展でその美学を問うべきだ。



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     ↑:佐竹邦子(招待作家)、「Winds Work -53 & 51」・2011年 木によるリトグラフ 110×85cm。


 グニュグニュ、グニュグニュだ。どこを取っても丸く丸くうごめいている。隙間があればどこにでも入っていって、グニュグニュだ。卵が好きな作家だろう。完璧円形を嫌い、楕円に楕円に世界が揺れている。ただ揺れるだけでは面白くない。華やかに色をまき散らしながら。



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     ↑:(ともに)保坂洋平、(左側)「夜の仔」 (右側)「白昼夢」・2012年 リトグラフ 51×40cm。


 この力強さ、最高だ。木版画と思いきやリトグラフだった。でも、感覚は木版に力強く入れ込んでいく人ではなかろうか。彫り進めるにも、絵筆を運ぶにも圧で勝負する人だ。
 力強いが至るところで揺れている。重い画だが軽くなりたいのだろう。重さが好きだから、軽くを意図的に織り交ぜていいるかもしれない。


 少し時間をおいて③に続く

by sakaidoori | 2013-02-21 11:44 | さいとう


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