2013年 02月 16日
2012年度 北海道教育大学 修了・卒業制作展 【札幌会場】 会場:北海道教育大学・札幌駅前サテライト 中央区北5条西5丁目7 sapporo55ビル4階 (紀伊國屋書店札幌本店の入居しているビル。) 電話 1期:2013年2月10日(日)~2月22日(金) 2期:2012年2月24日(日)~3月8日(金) 時間: 10:00~21:00 (土火祝日・最終日は、~16:30まで。) 【岩見沢会場】 (省略) ーーーーーーーーーーーーーーー(2.15) 卒業生の発表分野は、版画・デザイン・陶芸・木材工芸・金属工芸・染織と多義にわたっている。しかし、コンパクトな一部屋での作品展だ。会場の様子を載せます。 普段着展という感じで、こじんまりとしていてアット・ホーム漂う卒展だ。その中で、絵画が大きくて華やかだ。絵画といっても、なぜだか版画研究室の学生たちで、ちょっと戸惑ってしまった。 以下、個別作品を交えながら、ゆったりと見ていって下さい。 女子学生の多い中で、俄然気を吐いていた古山慶。 象さんというところがかわいいのだが、爛熟気味に物事が混じり合っていて、密な空間だ。そうはいっても、描き手が若いから、まだまだ燃え続ける元気良さが溢れていて、滅びの美学には程遠く、やっぱりムチムチの元気良さが眩しいものだ。 卒業後も、この溢れる思いを発散させて欲しい。落ち込んだ時はダークな溢れで、恋した時はピンクの溢れで、溢れる中で刺激を受け止めては逆に倍返しで発散させて、絵画の魅力を発信だ。写真掲載、ありがとう! 唯一の版画作品。多くの技法を多用していて、それは技術習得という「卒展」を意識したものだろう。技術的な問題で二つに分かれているのだろうが、意図的に広い隙間を作っていて、「断絶感」が強い。タイトルに即していうならば、「花という夢を見続けるな!花の中身を見よ」と、行っているみたいだ。 水彩のような「黄色」だった。爽やかだった。 「もっと感覚を働かせて、自分だけの見方を」と、説明されている。「自分だけ」の見方にこだわるよりも、「私は強くこう見た」と、主張できればと思う。画面一杯に取り組む強さを見た。 悩める青春、ではあるが美しい。この美しさは学生の持つエネルギーか?絵画というものの宿命か?それは絵画表現の限界か? 現代絵画は「美ししさ」を絶対とはしない。しかし、美しくない絵画に会うことはない。学生であり女性が描けば、どうしても「美しくなる」のか。 手帳のポスターと思った。ひねって「日記帳」かな、とも。答えは、本の購買意欲を高めるためのポスターだ。やっぱり、手帳に見える。表紙や帯という顔のない本は、僕には考えられない。「本」をおしゃれな道具として見つめているのだろう。いや、「本」というも物をどれほど多く流通されるか、それのみに関心があるのだろう。顔のない人とも重なり、意外に製作者の個性が強いポスターだ。強いデザインは好きだし魅力的だが、「強さ」は広告にとっては二義的だろう。そこんところを戦略的にデザイン化していくのだろうか? フフフ・・・。 (木村さんへの私信。卒業後、作品発表の機会があれば連絡ください。) 韓国籍の韓国人です。北海道が好きになって、京都で日本語を学び当校に入学したのです。しっかり4年間を過ごしたのです。そして、好きな北海道を母国の若者に宣伝して、多くの同朋に来てもらいたいのです。その為のポスターです。それは朴美蘭の夢も詰まっているのです。 嬉しいですね。実に実に嬉しい。韓国人が北海道に住んで、その魅力を韓国に伝えるのだ。僕には何の協力もできないが、是非その筋の職場に務められて、一つ一つ実践して欲しい。そして、ゆくゆくは道内の人たちに韓国の魅力も伝えて欲しい。日韓の揉め事だって、大いに話題に登らせて日韓の文化の橋渡しをして欲しい。頑張ってください。
by sakaidoori
| 2013-02-16 23:01
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丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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