栄通記

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2012年 12月 14日

1915)「石と木のかたち 同時開催『In My Room』(吉成翔子の場合)」本郷新 11月17日(土)~12月16日(日)





コレクション展 石と木のかたち 

(吉成翔子の場合)
 



 会場:本郷新記念札幌彫刻美術館・本館
      中央区宮の森1条12丁目
     電話(011)642-5709

 会期:2012年11月17日(土)~4月14日(日)
 休み:平日の月曜日
 時間:10:00~17:00
 料金:一般 300円 65歳以上 250円 高大生 200円 中学生以下 無料

 主催:当館 


◎ 同時開催

     In My Room   

  同期間中同会場の一角で、吉成翔子(12月6日・日まで)から始まり板本伸雄まで、5人が入れ替わって展示。

 【参加作家】
 吉成翔子・11月17日(土)~12月16日(日) 向川未桜・12月18日(日) 引山絵理 池田悠太 板本伸雄 

ーーーーーーーーーーーーーーーー(12.12)

 (注意⇒吉成翔子展は今週の日曜日までです。) 


 本郷新の顔一杯の通路や空間の中で、一室を使っての「吉成翔子」。


 当館の奥まった部屋での、のんびりとした展示だ。


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 いかにも若い女性の世界だ。ロマンでラブリーでメルヘンで・・・。

 右側の写真は会場全体の全貌で、もしかしたらこれだけで充分なのかもしれない。
 どういうわけだか、目にも優しくふんわか気分になってしまった。きっと曲線ラインと、影と重なったボリューム感が気に入ったのだろう。それを思い出しながら、角度を変えていろいろと紹介していきます。



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 古風な言い方をすれば、オモチャのような可愛い形の作品がなくっても、十分におとぎの国にいるみたいだ。だから、そういう作品を限りなく減らしたほうが、「子供みたい」という言葉から離れて「夢の世界」で遊べれる。それでは吉成翔子にならないのだろう。彼女は具体的なもうひとつの世界の住人だ。誰かさん達に囲まれてお話やかけっこや、とりとめのない遊びをしているから、どうしてもその具体的世界を再現させたいのだろう。

 夢の世界だから、空間も夢のようにしたい、ということで曲線がまわりを回っている。決して空間だけが一人歩きをしているわけではない。僕としてはこのたよたよとした曲線が、壁なり部屋全体を包み囲み、そこに僅かに1、2点の吉成玩具たちがひっそりと佇んでいるのも良い。僕のような初老のおじさんがうさぎの国に淡く浸かって、初恋の人を思い出したり、連れ合いの可愛い仕草に耽ったり、今朝すれ違った小学生のランドセル、きっと教科書ががまだまだ綺麗に入っているのだろう、そんなつまらないことで一時をすごす。気がつけばパイプの曲線が頭元をうねっていて、自分の今日の顔はねじれているのかと錯覚もする。きっと世界はねじれていたんだ。真っ直ぐな世界なんてないんだ、とふと安心もする。でも、やっぱり今という現実もいいものではと、吉成翔子の変な部屋から退出する。

 今展はそこまでにはならない。あくまでも作家・吉成翔子の夢の世界だ。こちらの気分に火を灯すというより、翔子の灯りに、その若いエネルギーにうっとりさせられる。



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by sakaidoori | 2012-12-14 11:19 | ☆本郷新彫刻美術館


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