1907)「中島義博 個展 『ハナとイエとネコと』」 茶廊法邑 終了11月28日（水）～12月6日（金）

　　

中島義博 個展　

　　　　　　ハナとイエとネコと　　　　

　　　　　　　　
　会場：茶廊法邑
　　　　　　東区本町１条１丁目８－２７
　　　　 　電話（０１１）７８５－３６０７

　期間：2012年11月28日（水）～12月6日（金）
　休み：火曜日（定休日）
　時間：１０：００～１８：００
　　　　　　（最終日は、～１７：００まで）
　　　　　
　企画：当館（法邑芸術文化振興会）　

ーーーーーーーーーーーーーーーー（12.6）










　　　　　↑：「イタリアンパセリ」・シルクスクリーン　綿ツイルに反応性染料。


　　　　　↑：右側、「モジタロウ一味」・シルクスクリーン＋合羽刷り　別珍に顔料。
　　　　　↑：中央、「星の伝説」・シルクスクリーン＋合羽刷り　別珍に顔料。
　　　　　↑：左側、「１１月の人」・同上　


　　　　　↑：右側、「イヌカエッタヨ」・同上。
　　　　　↑：中央、「いる日　いない日」・・シルクスクリーン＋合羽刷り　別珍に顔料。
　　　　　↑：左側、「御一行」・・シルクスクリーン＋合羽刷り　別珍に顔料。


　　　　　↑：中央、「モイワメモリーズ」・型染め　別珍に直接染料。
　　　　　↑：左側、「ゼフェロスの娘」・型染め　麻にセイタカアワダチソウ＋鉄。





　　　　　↑：「アーノルドの花」・シルクスクリーン　綿 ブッチャーに顔料。





　（以下、敬称は省略させて頂きます。）


　「中島義博」、プロフィール記載は特にないのだが、道都大学中島ゼミの指導教官その人だと思う。
　氏の作品は何かの折に一点見ただけで、全く知らない。ゼミ生の作品はとても沢山見ているので、やはり気になる存在であり作風だ。こうして漸く「個展」として触れることができた。


　ビシッと黒で決めたスタイルは見た目にスッキリ引き締まっていて、スワーっと展示構成に引き込まれていった。そして、「ハナとイエとネコと」というタイトルにあるように、どこか学生風の物語性と、キャラクター的とも思える動物達にとまどいもした。中島ゼミの女子学生テキスタイル・スタイルに近いものを感じたからだ。だから微笑みもした。微笑みはしたが、ビシッとした色の出し具合、何より黒が良い、見せたいことが明瞭なこと、テキスタイルの形の工夫、などなどさすがと思った。ゼミ生達も師の見せ方や展示工夫などはすぐにマネして、すぐに自己流にせねばならぬ、きっと生きた教材だろう、そんなことも瞬時に思ったりもした。


　氏が個展をすればどうしても言われることがある。当然ながら、個展の表現力や如何に？ということ。もう一つは、ゼミ生達の熱い眼差しを受け、必ず指導に影響を及ぼすということ。特に今回は久しぶりのまとまった発表だろうから、関係者の注目度も高いことだろう。個人的な意欲と緊張も重なり、何かと大変な個展だったと思う。
　発表してしまえば、所詮は作品を通した会話や交流が基本だ。指導する・されるという関係であっても、最終的には「あそこが良かった、この点はまだまだ」と、技術の優劣を越えて表現者同士の対話に落ち着くだろう。そこが素晴らしい点だ。今までは指導の中心は技術的なことや、発表意欲を高めることだったのでは。其処にこれからは、制作者・発表者同士の発表のあり方の研鑽も加わることだろう。これから益々楽しみな「中島ゼミとその発表」だ。




　　　　　↑：右側、「木枯らしの頃」・型染め　綿　直接染料。
　　　　　↑：中央、「冬のおもひで」・型染め　別珍に直接染料。
　　　　　↑：左側、「秋のおもひで」・型染め　別珍に直接染料。　　


　　　　　↑：「鯛尾頭大漁長者」・型染め　別珍に直接染料。


　　　　　↑：右側、「雨期」・シルクスクリーン＋合羽刷り　別珍に顔料。　　
　　　　　↑：中央、「旅立ち」・シルクスクリーン＋合羽刷り　別珍に顔料。
　　　　　↑：左側、「お迎え　アメガフルネエ」・シルクスクリーン＋合羽刷り　別珍に顔料。



　　　　　↑：右側、「ゆくヒト　くるヒト」・シルクスクリーン＋合羽刷り　別珍に顔料。
　　　　　↑：左側、「トリの見る夢」・シルクスクリーン＋合羽刷り　別珍に顔料。