栄通記

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2012年 12月 04日

1899)「クスミエリカ個展 『白の虚像』」 コジカ 終了11月9日(土)~12月1日(土)

   

クスミエリカ個展 

     白の虚像
          


 会場:サロン・コジカ
      中央区北3条東2丁目中西ビル1F
      (東西に走る南側。)
     電話(011)522-7660

 会期:2012年11月9日(土)~12月1日(土)
 休み:日・月曜日(定休日)
 時間: 14:00~22:00

 企画     :当館
 素材提供  :木村幾子
 会場音楽  :佐々木恒平
 パネル制作 :こんの あきひと
 倚子提供  :札幌大通まちづくり(株)   

ーーーーーーーーーーーーーーー(12.1)


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 「アッ」、入場するなり思わず声がでそうになった。
 自分の作品を飾ることによって、その空間を作り替える、強引なまでに自分の空間にする、そして、まんまと僕はその気分にさせられた。何にもない部屋の真ん中に、「白の塊」を錯覚してしまった。

 それではどういう空間か?何かの・・・いや、白という実体があるような、そんな「白い空間」を作ったことだ。当然それは「虚像」だから、「白い虚像」という作家の意図でもある。もっとも、どこまでが「実像」で、どこからが「虚像」なのかはまた別の問題で、そのことも作家の問いかけなのだろう。
 しかしそれよりも、一写真家が絵画のような壁面作品をつくり、作品を越えて、空間そのものを作る行為と結果に驚いた。語られるべきは、作品よりも、この部屋全体なのだろう。そして、そういう空間造作した作家の意思(美学)・意欲なのだろう。

 「この部屋全体を語る」、それは視覚表現における空間体感を文章化することだが、ちょっと今の僕には手に負えない。とりあえずは、果敢にチャレンジしている作家がいるという報告に留めよう。
 そして、逆説ではあるが、作品そのものの写真紹介を通して、クスミエリカの「白い虚像」を想像して下さい。



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     ↑:「白の虚像 常世の樹海」・2012年 ラムダプリント 2000×1200㎜。


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          ↑:(以上3点、上の大作の部分図。)


 細かいことはわからないが、緻密なデジタル合成写真であろう。一応「写真」ではあるが、絵画とか、現代美術のコンセプト表現として理解した。
 表現されていることは、仮想空間での生き物達の眼差しであり、白昼夢的なあの世との往還であろう。物と物とが重なり響き合いながらも、関係性があるのかないのか、白い闇での無言劇だ。

 作品の中の部屋は単なる白い撮影スタジオと思いきや、当館・コジカのようだ。つまり、何もない白い部屋のギャラリー・コジカを舞台にして、作家クスミエリカが妄想的にあれこれ貼り合わせているわけだ。そして、僕等はまさしくコジカという場から、このバーチャル・コジカ空間を見ている。会場「コジカ」が入れ子状態になって僕等の目と感覚はあちこちに往き来し、作品の強いリアル感にも促されながら、虚々実々に耽る。


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          ↑:Planter'・cyber fauna01」・2012年 クロスプリント 1049×701㎜。


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          ↑:「fragmentation 01,02,03,04」・2012年 アクリルマウント 150×200㎜。


 顔のない女の体、時計、動物・植物・ハサミ などなど、有機的組み合わせ、白い背景・・・、そんな世界だ。この言葉から人は何を連想するか?
 「有機的組み合わせ」が、作品に明確な焦点を与え、安定的作品になっている。白昼夢的クスミ・ワールドではあるが、その目は強く一点を見つめている。



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by sakaidoori | 2012-12-04 13:41 |   (コジカ)


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