2012年 12月 03日
内藤ゼミ展 会場:ギャラリーたぴお 中央区北2条西2丁目・道特会館1F (中通りの西側の郵便局のあるビル。) 電話・林(090)7050-3753 会期:2012年11月26日(月)~12月1日(土) 休み:日曜日(定休日) 時間:11:00~19:00 (最終日は、~17:00まで) 【参加作家】 小笠原さくら 北口香奈子 工藤花純 遠藤千尋 舟橋さと美 松田尚美 山地杏奈 川口巧海 ーーーーーーーーーーーー(12.1) ![]() ![]() 会場の3分の2は小品、若い女性中心の版画展らしく、それぞれの物語。残りの3分の1ほどはパネルも並べたり、商品即売風なインテリ感覚だ。狭い部屋なので、パネルは余計と思った。それと、インテリ感覚もいいのだが、もっと溢れる若者感覚を出して欲しかった。 版画作品自体は意外に新鮮で充分楽しめた。なかなか若い方の銅版画展に接する機会が少ない。頑張って欲しいものだ。ただ、作品数は少ない。そもそもが小品ばかりだから、せめて数だけでも多くして、ギラギラ輝く若者心が見たかった。 作品だけでも全員載せたいと思います。次回は是非是非沢山出品を!! ![]() ![]() ![]() ![]() 小さな世界に一杯一杯詰め込んでは、画面のいろんな所で物語が進んでいく。 ご本人はいたってノンビルおおらかタイプに見えたが、作品はけっこうガリガリガリガリと、一点集中主義の作風だ。 せっかく物語を作品化しているのだが、それぞれの物語がたったの1点とは寂しい。物語を暖めすぎて、夢の中で次が消えてしまった感じだ。壁一面を埋める位の「海底散歩」であり、「雲間から」のもう一つの世界にして欲しい。 ここは一つ、この冬は寝ても覚めても、夢物語に取り付かれて、忘れないうちに、すぐにスケッチだ。そして軽く版下に取り組み、「内藤千尋の物語のはじま~り、はじま~り!!」、宜しくお願いしたい。 ![]() ![]() ![]() 少し、色のメリハリが弱い感じだ。そのせいか、視点が定まらなくて、何となく漫然と見てしまった。作品「花」は中心のない作品だから、かえって全体がくっきり見えた。 「お菓子の海」、個人的には大きな作品で見たい。イチゴを取る手、大きな作品の中でも存在感があるだろう。 ![]() ![]() ![]() 丸い形でリズムが大好き、そしてどこか冗談めいた物語だ。 女性特有の絵空事の物語が続いていく。確かに他愛のないものだが、ただただニコニコしては白黒物語を見続けていった。 ![]() ようやく男性作品だ。川口巧海はメゾチントを得意とする。メゾチント、小さな紙の世界で、色調にこだわる技法だ。とにかく「黒」を魅力的に出せないと話にならない。エッチングの線とは違い、面が勝負だ。 ![]() メゾチントの面を語ったのに、木口木版画だ。木の木口が版木で、鋭い線を特徴とする。作業的にはメゾチントのように、かなりチマチマしたものだろう。要するに粘着的な仕事が好きなのだ、川口巧海は。しかし、人物はさわやか青年だ。 ![]() とにかく今回はいろんな技法を習得して、作品もたいそうゴチャゴチャしている。「オレはこんなにできるんだぞ~」と言いたいのだ。その心意気、大いに宜しい。 ![]() かつては日本画的なシンプルな世界だった。今回はすこぶる西洋的だ。 さ-、ここでまとめて個展だ。技法を見せるもよし、粘着的に色調勝負でも良し、コンセプト重視でも良し、期待しよう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 以上、全て小笠原さくら。「消しゴムハンコによるさわやか包装アレンジ集」という感じ。ハンコも「版」ということだ。 ちょっと寂しかった。4年生ということで、なかなか精神的に余裕がないのだろう。こういう構成で、部屋一杯運動であったなら。インテリアの勉強にもなっただろう。 なんてことはない消しゴム模様だが、小さな幸せ感があって、ちょっと良い気分。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 家庭的雰囲気を画題にする学生だ。ほんのりあったか、がテーマだろう。
by sakaidoori
| 2012-12-03 09:27
| たぴお
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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