2012年 11月 30日
彫刻慕情あばれ坂 北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー) 中央区南2条西2丁目 NC・HOKUSENブロックビル4階 (北西角地、北&西に入り口あり) 電話(251)5100 会期:2012年11月13日(火)~11月18日(日) 時間:11:00~19:00 (初日は、13:00~。最終日は、~17:00まで) ーーーーーーーーーーーーーー(11.17) 会場は二部屋。それぞれの部屋の展示風景です。 少し、作品が小振りなのは残念なところですが、それぞれがいろんな立体作品を試みている。空間というか、間取りというか、それぞれの作品同士の距離感、これが今の学生達相互の現実の距離感と同じなのかもしれない、付かず離れず適度の関係、そんなことを思いつつ、作品アイデアの可能性と共に楽しんできた。 水の都のゴンドラをイメージする。そのチョット何だかわからない形を作り、その中が見えるようにしているのだが、中を見せない心配りもある。つまり、「不定型な私、心の中をみせようか、見せずにおこうか」、ということだろうか。 「私」という形の立体造形感覚、見せる見せないという意志、そこがセールス・ポイントだ。 これも同じ学生の作品。二つともタイトルが心地良い。体がいつも揺れてる人かもしれない。小気味よく前進、闊歩して街を歩いているのだろう。 使い古しの筆記具の集積だ。確かにどこかで見たようなアイデアだが、出てくる世界はそれぞれ違うだろう。 限りなく集めて、「万山(まんざん)」と、命名したい。その為の「一歩(いっぽ)」という作品だ。 (タイトル不明。ゴメン。) 赤頭巾ちゃんをペロリと食べた狼みたい。その狼も、ハンバーガーのパンの上に祭られている感じだ。他の果物達と一緒に食べられるのだろう。 段ボール作品だ。きっと、新聞紙や包装紙などの紙も自在に裁断しては何かを作るのだろう。頭には物語が一杯、手にはハサミやカッターでキリキリしてはニコニコしているのだろう。もっと沢山作って、「紙に包まれた美帆の部屋」を見たいものだ。 青春の「りんご」かなって思ってそばによる。細かく裁断された新聞紙が表面を覆っている。これは立派な現代美術だ。 それにしても新聞の文章というものは、細かく裁断されても不気味なニオイがする。無味乾燥な美学とでもいいたい。活字文字の宿命だろうか。 第1室中央でたたずんでいる。参加学生全員を代表しているみたい。 タイトルは「鮭美」、「叫び」を含意しているのか?静かにたたずんでいても、心の中は誰にも見えはしない。 「脇ちなみ版・考える人」だ。何処かの小中学校の校庭に置きたい作品だ。ロダンに繋がるオーソドックスな近代美だからこそ、学校がいい。僕も時々見に行こう。 やはり、もっと沢山ぶら下げて見るべきだろう。そうすれば、もっと「朝」を感じるだろう。「光と影と空気」も実感できるだろう。 面白い。高い技術の持ち主だ。このまま単作で何かのポスターにも使いたい。JR札幌駅のポスター枠に並べて、プロの広告作品と見比べてみたい。やはり、見劣りがするのだろうか?もし劣るのならば、原因はどこにあるのか? 連作で見せるのもいい。画題は「花婿」と思うが、動物顔は単なるユーモア?それともアイロニー? 高い技術を支えるのは単なるデザイン感覚?それとも、何かしら主義主張の持ち主? いずれにせよ、学生展でたったの2点だけで見終わるのは惜しい存在だ。 小振りな演出だが、なかなかの存在感だ。唇だからか?強い赤だからか? 唇だけだが、その顔のイメージが湧いてくる。大きめの丸顔で頬も膨らみ、強気な女将タイプか? 「佐藤菜樹反芻写真展」という個展を以前に見た。どこか挑発的なもので、荒削りなやる気満々さが漂っていた。今回は、グループ展ということですこぶるコンパクトにまとめたが、個展とは違ったチラリズムの美学があった。 双六です。楽しそうです。サイコロを振ってみたかったが、60歳のオヤジが一人で遊ぶには恥ずかしかった。 誰かの個人作品なのか、全員の作品なのか、今となってはわからない。スイマセン。 →:3分だけラッピタ王・黒田明日香(21)、「110のデニール」。
by sakaidoori
| 2012-11-30 13:57
| 北専・アイボリー
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アバウト
丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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