人気ブログランキング | 話題のタグを見る

栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ
2012年 11月 30日

1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)

  
 
彫刻慕情あばれ坂 

            北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展
       


 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
       NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(251)5100

 会期:2012年11月13日(火)~11月18日(日)
 時間:11:00~19:00
      (初日は、13:00~。最終日は、~17:00まで) 
   
ーーーーーーーーーーーーーー(11.17)


 会場は二部屋。それぞれの部屋の展示風景です。


1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_0144137.jpg
     ↑:第1室。


1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_0145440.jpg
     ↑:第2室。


 少し、作品が小振りなのは残念なところですが、それぞれがいろんな立体作品を試みている。空間というか、間取りというか、それぞれの作品同士の距離感、これが今の学生達相互の現実の距離感と同じなのかもしれない、付かず離れず適度の関係、そんなことを思いつつ、作品アイデアの可能性と共に楽しんできた。


1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_0273835.jpg
     ↑:神馬真旺(20)、「ペガサス☆ファンタジー 抱いて走って」。


1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_0284295.jpg
     ↑:同上


1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_0285998.jpg
          ↑:(上の作品の部分図。)


 水の都のゴンドラをイメージする。そのチョット何だかわからない形を作り、その中が見えるようにしているのだが、中を見せない心配りもある。つまり、「不定型な私、心の中をみせようか、見せずにおこうか」、ということだろうか。
 「私」という形の立体造形感覚、見せる見せないという意志、そこがセールス・ポイントだ。


 
1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_0433315.jpg
     ↑:神馬真旺(20)、「見ながら、行ぐべ!」。


 これも同じ学生の作品。二つともタイトルが心地良い。体がいつも揺れてる人かもしれない。小気味よく前進、闊歩して街を歩いているのだろう。
 使い古しの筆記具の集積だ。確かにどこかで見たようなアイデアだが、出てくる世界はそれぞれ違うだろう。
 限りなく集めて、「万山(まんざん)」と、命名したい。その為の「一歩(いっぽ)」という作品だ。



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_0524239.jpg
          ↑:本間美帆(20)、「(?)」。

 (タイトル不明。ゴメン。)
 赤頭巾ちゃんをペロリと食べた狼みたい。その狼も、ハンバーガーのパンの上に祭られている感じだ。他の果物達と一緒に食べられるのだろう。
 段ボール作品だ。きっと、新聞紙や包装紙などの紙も自在に裁断しては何かを作るのだろう。頭には物語が一杯、手にはハサミやカッターでキリキリしてはニコニコしているのだろう。もっと沢山作って、「紙に包まれた美帆の部屋」を見たいものだ。



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_9222661.jpg



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_922411.jpg
     ↑:いももち系女子・高橋和加奈(20)、「情報化社会」。


1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_9225475.jpg
          ↑:(上の作品の部分図。)


 青春の「りんご」かなって思ってそばによる。細かく裁断された新聞紙が表面を覆っている。これは立派な現代美術だ。
 それにしても新聞の文章というものは、細かく裁断されても不気味なニオイがする。無味乾燥な美学とでもいいたい。活字文字の宿命だろうか。



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_9353111.jpg
          ↑:無敵のやっせんぼう・脇みなみ(21)、「鮭美」。


 第1室中央でたたずんでいる。参加学生全員を代表しているみたい。
 タイトルは「鮭美」、「叫び」を含意しているのか?静かにたたずんでいても、心の中は誰にも見えはしない。 「脇ちなみ版・考える人」だ。何処かの小中学校の校庭に置きたい作品だ。ロダンに繋がるオーソドックスな近代美だからこそ、学校がいい。僕も時々見に行こう。



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_9471498.jpg
          ↑:渡邊真帆、「朝」。


 やはり、もっと沢山ぶら下げて見るべきだろう。そうすれば、もっと「朝」を感じるだろう。「光と影と空気」も実感できるだろう。



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_95642100.jpg



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_957387.jpg
          ↑:小菅謙(3)、「バラバラ」。


 面白い。高い技術の持ち主だ。このまま単作で何かのポスターにも使いたい。JR札幌駅のポスター枠に並べて、プロの広告作品と見比べてみたい。やはり、見劣りがするのだろうか?もし劣るのならば、原因はどこにあるのか?
 連作で見せるのもいい。画題は「花婿」と思うが、動物顔は単なるユーモア?それともアイロニー?
 高い技術を支えるのは単なるデザイン感覚?それとも、何かしら主義主張の持ち主?
 いずれにせよ、学生展でたったの2点だけで見終わるのは惜しい存在だ。



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_108335.jpg
          ↑:佐藤菜樹(21)、「おおやみ」。


 小振りな演出だが、なかなかの存在感だ。唇だからか?強い赤だからか?
 唇だけだが、その顔のイメージが湧いてくる。大きめの丸顔で頬も膨らみ、強気な女将タイプか?
 「佐藤菜樹反芻写真展」という個展を以前に見た。どこか挑発的なもので、荒削りなやる気満々さが漂っていた。今回は、グループ展ということですこぶるコンパクトにまとめたが、個展とは違ったチラリズムの美学があった。



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_10224652.jpg



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_102314100.jpg



 双六です。楽しそうです。サイコロを振ってみたかったが、60歳のオヤジが一人で遊ぶには恥ずかしかった。 誰かの個人作品なのか、全員の作品なのか、今となってはわからない。スイマセン。



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_10265348.jpg
 



1894)「彫刻慕情あばれ坂 (北海道教育大学岩見沢校彫刻専攻展)」 アイボリー 11月13日(火)~11月18日(日)_f0126829_10271383.jpg →:3分だけラッピタ王・黒田明日香(21)、「110のデニール」。

by sakaidoori | 2012-11-30 13:57 | 北専・アイボリー


<< 1895) 「Paul & 松...      1893)「北海道抽象派作家協... >>