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栄通記

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2012年 11月 27日

1888)③「写真クラブ「BePHaT!!」 第9回作品展 『夢 Photo 2012』」市民g. 終了11月21日(水)~11月25日(日)

写真クラブBePHaT!!
第9回作品展
 


    夢 Photo 2012    


 会場:札幌市民ギャラリー 第5展示室 
      中央区南2条東6丁目
      (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2012年11月21日(水)~11月25日(日)
 時間:10:00~19:00
      (最終日は、~17:00まで。) 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(11.23 24)

 1884番の①、1885番の②の続き。


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     ↑:吉川優子、「アモーレがいっぱい」


 今年、「富士フォト・サロン」で個展をされた方だ。カラフルなリズムが良かった。その時は作品数もいっぽい、よりワイルドな大きさだった。今回はそのダイジェスト版だ。こうして再び会えるとは嬉しい限りだ。



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     ↑:野呂田晋


 今展一の最小出品者だ。絵画のようで、あやかしの世界に挑んでいる。きっと、この傾向で大個展をされるのだろう。期待しよう。



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     ↑:zar kerberos(モリ マサヒロ)


 おー、格好いい!!「写真はロックだ、カッコだぜ」、と呟き、ビタッとはまっては流れ去り行く撮影者だ。



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     ↑:石川知奈、「暗中写心」


 暗い中での撮影とのこと。暗青色の中での静かさとの語らい。宇宙に拡がる闇と言うより、手のひらの中の蛍火のよう。



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     ↑:FOG


 大胆なアプローチだ。間違いなく面白いのだが、目の前に大きな壁を自分で作って、そこを見つめて撮って止まっている感じだ。ある種の金縛り状態だ。自分の強さを信頼していないというか・・・、う~ん、たった4枚の写真で、感じたままを書いているから、的外れな言葉だろう。
 きっと、何でもいいから沢山発表したらいいのだ。この強さを4枚で収めるにはもったいない。過剰なエネルギーは発散すべきだ。腹の中のモヤモヤが吹っ飛ぶと思う。



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     ↑:StoneE(石川淳一)


 額装がさわやかなレインボーだ。一つの試みとして面白い。



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     ↑:伊藤也寸志、「隣町」


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     ↑:同上。



 今展の①で、神成邦夫の殺風景な風景写真を取り扱った。氏にとっての風景は、無意味の連続であった。
 似たような変哲もない伊藤・風景写真ではあるが、全く別の世界だ。静かではあるが、僕はここに撮影者の「飢餓」を見る。「何かと一体化したい、強く抱き合いたい。そこは何処なのか?此処でいいのか?」そして愛おしむようにして、その場所に彼の足跡を残していく、撮影という行為で。それらは一つの記録として残る。それらは飢餓の集積でもある。

 普通、表現者は「吐き出す」という行為によって、気分が浄化されて一段上が見えてくる。伊藤也寸志は逆だ。記録という形で埋め込んで埋め込んで、そこに希望を見ようとしている。これも一つの旅なのだろう。




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     ↑:岡本隆誠、「祖母と日々」



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     ↑:岡本育、「光について」。



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     ↑:七苗恭己



 全員をカバーしてはいないが、それなりに全容は伝えれたと思う。
 個人的には神成邦夫で飛び立って、木野田和也で再上昇し、伊藤也寸志で着陸した感じだ。もちろん、山あり谷ありの刺激的な空中遊泳であった。
 見当違いや失礼な言葉もあることでしょう。ご寛恕を。

by sakaidoori | 2012-11-27 01:21 | 市民ギャラリー


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