栄通記

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2012年 11月 24日

1882)「油展 北海道教育大学岩見沢校・油彩画研究室展」 コンチネンタル 終了11月6日(火)~11月11日(日)

  

油展 

  北海道教育大学岩見沢校 
  芸術課程美術コース油彩画研究室
      

    
 会場:コンチネンタル・ギャラリー  
      南1条西11丁目 コンチネンタルビル・B1F
      (西11丁目通の西側)
      電話(011)221-0488

 会期:2012年11月6日(火)~11月11日(日)
 休み:月曜日
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで) 

 ※ レセプション・パーティー ⇒ 11.10(土) 18:30~ 自由参加 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(11.10)

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 参加学生は15名。まずは会場風景から。全員ではないですが、かなりをカバーしています。


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 全体印象としては、もう少し作品数を見たかった。展示空間は充分あった。1人1点という平等主義は止めて、多く見せたい人には沢山の場を与えたら、もっともっと熱気が立ち籠めると思う。そのことが今後の制作意欲に繋がるのではなかろうか。大作を一人が1点から3点持ち寄って、スペース上展示できない時は、皆なで選べばいい。選ぶ緊張、選ばれる喜びと屈辱、展示をしながらの意欲と意欲のぶつかり合いだ。今はテンションの低い人も、次はどうなるかはわからない。技術の研鑽と同時に、高いテンショウの形成と維持、そんなことを強く思った。




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     ↑:院1年・清武昌、「しじま」・ 150×60㎝ 162×65㎝ 板 布 油彩


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 唯一の3点出品だ。もっとも、建前は3点一組の1作ということだろう。
 清武昌は今春道都大学を卒業して、当大学の大学院に入学した。大いに期するところがあっての進学だろう。

 今作、随分と明るくなった。もっとも、彼のの画風は厚塗り重厚でさわやかさとは無縁だ。そういう世界の中で、いろんな事を試みているのだろう。もしかしたら、薄塗りファンタジーという世界も見れるかもしれない。
 縦長の様式も新機軸の一つだろう。床の間風の「和」を意識しているのか?相変わらずの元気一杯の清武昌だ。


 以下、もっと拡がった展示をすればよかったのに、と思える作品を載せます。


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     ↑:4年・佐々木あかね、「Lost and Insecure」・160×150㎝ 金網 布


 青春の心を反映した作品か?
 小さいのがもったいない。6m位の作品にして、「縛り縛られる青春心像」というのはどうだろう。展示の仕方はいろいろ可能だろう。淡い重なりにするとか、雲をつかむようなウエーブで、長~く見せるとか、そこは作家の精神が決めるだろう。



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     ↑:4年・山崎麻乃、「キルトルーム」・キャンバス アクリル 油彩 布等


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 ギラギラしているのに、四隅の休憩所みたいで残念だ。間取りとしては倍も3倍も使いたい。
 当館は中央に秘密のアッコちゃんが隠れ住むような秘所がある。そのドアの廻りを広く利用しても面白い。最後は秘密の部屋に入り、そこも山崎キルト・ルームだ。ギラギラする中で画論を語り合うか、恋を夢見るかはあなた任せだ。


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          ↑:2年・遊佐千裕、「みえないもの」・F50号 キャンバス アクリル


 素直で初々しい色の世界だ。2年生だから、今回はこの量でも仕方がないのだろう。次回は是非是非「みえない」けれども、「たくさんみせる」にして欲しい。




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          ↑:4年・五十嵐あり沙、「白粉」・S100号 キャンバス 油彩


 剽軽なムードだ。こんな漫画とも思えるコミカル・シニカルさは今風だから、これからも増えるだろう。だから、大いに高らかに存在をアピールして、話題を提供して欲しい。絵巻物として発展拡大して欲しい。



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     ↑:3年・山崎綾香、「ヒカリ」・F100号 キャンバス 油彩


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 本格的裸体習作画だ。武骨なお尻はリアルではないが一所懸命さが伝わる。お尻に頑張りすぎたから右腕がおかしくなった。気を緩めたのか。
 裸体表現は勉強中だからどんな描き方でもかまわない。問題は二つ。
 白い羽根は山崎綾香の得意とするところだろう。なのに、この遠慮がちの羽根の拡がりは不満だ。それに、裸体に安直に引っ付けたという印象も残る。左側の空間を圧するような大きな羽根にしたらいいのに。好きなものを大きく描く。きっと気持ちが良いだろう。
 後ろ向きの頭の表現がもっとも不満だ。単なる髪形でしかない。見えない顔の表情が、本当に見えない。見えない顔ではあるが、その表情をイメージしながら頭を描いているのだろうか?

 そんなことを学生と語り合った。直向きな表情は眩しい。堂々とした修行姿勢だ。
 上手くなることを強く求める必要はない。一杯描いて下さい。大きく強いイメージを抱いて描き続けて下さい。



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     ↑:院1年・山越美里、「studio j.j」・F100号 キャンバス 油彩


 「壁」に強い関心の持ち主だろう。暗さをあまり感じないから、「壁とその世界」を愛しているのだろう。少しばかり僕が「壁」に寄せる関心とは違うが、当然だろう。だが、この作品1枚では画家の壁への思いがよく分からない。やはり連作で「山越・壁」を見たい。


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          ↑:院1年・村岡陽菜、「meteoric」・F100号 キャンバス 油彩

by sakaidoori | 2012-11-24 21:29 | コンチネンタル


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