松田郁美 展
~群~
六花ファイル第3期収蔵作家作品展
会場:六花亭・福住店(2F喫茶室)
豊平区福住2条5丁目1
(地下鉄東豊線・福住駅から徒歩10分)
電話(0120)012-666
会期:2012年11月1日(木)~11月30日(金)
休み:
時間:11:00~17:30
企画:六花ファイル
ーーーーーーーーーーーーーーー(11.22)
喫茶店というのにこの迫力、恐れ入った。
ここは喫茶店だが、あまりゴチャゴチャせず、無味乾燥とも思えるざっくばらんさだ。テーブルも固定式にはせず、10人の客が来れば、それに合わせて好き勝手に配置ができる。広めの空間で空気と会話を楽しむところだ。
この機能的というか、現代的というか、余計さを排除した間取りで、可能な限り大きな作品が店内にボンボンとある。作品にとってはお客やテーブルが装飾になっていて、それらを支配する勢いが今展の松田郁美作品にはあった。遠くから眺めて力量を発揮していた。
鉄だ、金属だ。ジュエリー的感覚は否定しないが、重量感、存在感剥き出しのチャレンジ精神だ、清々しいものがある。
とは言っても、今作にお洒落さは充分にある。もし、普通の発表重視の空間であったならば、この破綻なき完結さ、現代版王朝美学風が気になるかもしれない。だが、今展は買い物ついでに人の集う場で、おしゃれ感覚と金属の存在感を重ね合わせる、それもテーマだ。
「松田郁美の金属」が「六花亭・喫茶室」でお洒落に重くはしゃぎまわる。そんな個展だった。
追記:松田作品は部品が重なり複合し、増殖繰り返しで成り立っています。その辺りも注して見て下さい。作品の部分写真も多く載せました。参考になると思います。