栄通記

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2012年 11月 19日

1871)「山田恭代美 展 『そらとみずのあいだで』」 茶廊法邑 11月17日(土)~11月25日(日)

  

山田恭代美 展 

      そらとみずのあいだで
    

        
 ・会場:茶廊法邑
      東区本町1条1丁目8-27
      電話(011)785-3607

 期間:2012年11月17日(土)~11月25日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
      (最終日は、~17:00まで)
     
 企画:当館

ーーーーーーーーーーーーーーーー(11.18)

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 当館は広い。その広さ一杯一杯にチャレンジしていて、作家の心意気が素晴らしい。清々しい個展だ。


 外は小雨交じりの曇天というのに、会場は春から夏の陽気だ。百花繚乱という画題ではないが、気分は「花は咲き満ち、小鳥も飛び交い、人の笑みも絶えることなし」という壁画であり、集いの空間になっている。


 作品構成は、左側壁面が「水の中」、右側壁面が「空」、正面が「水と空が重なる陸であり、水面であり、山田恭代美ライン」というものだ。その色合い、作品の高さによって、一目で立体感が感知される。
 技法はシルクスクリーンが中心の版画だ。壁画の作品は90×180㎝のコンパネ大が一サイズになってはいるが、とても全面を一回で刷れる大きさではない。支持体としての和紙を貼り合わせて、絵柄を続けている。

 作家は「みなも」をテーマにしている。水の表面というより、水面を通して垣間見せる水中の表層、さらには見えない世界への導きとしてのたたずまいだろう。水面の表層がシルクスクリーンの重なりと符合して、版を重ねているのだろう。課題はシルクスクリーンの「無機質さ、平板さ」をいかに人間味溢れる世界として再現するかにあるようだ。
 今展、今までの一枚一枚の版画作品で表現していた「重なり、不可視部分への誘い、人間味らしさ」追究ということを、部屋空間を支持体にしての試みであり、成果だ。

 しかし、しかし、しかし、作家の意図をはるかに超えた、作家のオーラが眩しい。部屋全体に立ち籠める情熱、意欲、・・・「何とかして自分の世界を他者と共有するのだ・・・ここに私はいるのだ・・・」。自己主張と創造世界を一挙に手に入れる、それは表現者のみが味わえる喜びだろう。それを見れるのが鑑賞者の喜びというものだ。


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     ↑:「そらとみずのあいだで  『メイン』」・145×290㎝。


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 中央にドーンとピンクの花だ。ピンク、それは作家の分身かもしれない。
 部分写真で、版の重なりを楽しんで下さい。同時に和紙の模様も確認できると思います。


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     ↑:「そらとみずのあいだで 『みず』」・90×720㎝。


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     ↑:「そらとみずのあいだで  『そら』」・90×720㎝。


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     ↑:左から、「水面-彩」・30.3×30.3㎝、「水面 -水の戯れ」30.3×30.3㎝。


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by sakaidoori | 2012-11-19 11:06 | (茶廊)法邑


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