栄通記

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2012年 11月 08日

1864)「収蔵品展 『岡部昌生初期作品を中心に』」 テンポラリー ~11月11日(日)


  
収蔵品展 「岡部昌生初期作品を中心に         


 会場:テンポラリー・スペース
      北区北16条西5丁目1-8
     (北大斜め通りの東側。
      隣はテーラー岩澤。)
     電話(011)737-5503

 会期:2012年?月?日(月)~11月11日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

 ーーーーーーーーーーーーーー(11.4)

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 円山での旧テンポラリー・スペース時代に、岡部昌生氏は企画などに深く関わった。「現代美術企画のテンポラリー・スペース」として、オーナー・中森氏と二人三脚で札幌現代美術風景を演出した人と理解している。
 その岡部氏はフロッタージュ作家として今や著名だ。「ヒロシマ」をライフ・ワークにしているから、社会派芸術家でもあろう。
 今展は初期作品ということで、「フロッタージュ」は全面開花していない。「芸術と社会性」ということでも、その自覚において未分化なありようだ。
 今展はある意味で、かつていただろう、そしてどこにでもいるかもしれない若き芸術家の姿を見ることができる。それを、「今の岡部昌生の原点確認」ということを押さえながら、ある時代の芸術家一般の姿として、あるいはその時代が芸術に何を求めていたのか、等々、一気に過去に立ち返り客観視することができる。

 さて、私自身が氏をどう見ているかを記しておきたい。
 優れたデザイナーであり、デザイン感覚の持ち主という認識だ。絵(作品)を佳く見せるコツをわきまえてもいる。「ヒロシマ」や「オキナワ」という社会的主張に強いリアリティーを感じていない。フロッタージュはパターン化という危機を孕んでいる。その危機回避のための方法論と見ている。
 
 氏は表現手段として、「赤」を巧みに使う。社会性を表現する作家だから、その「赤」は闘う姿勢と見たくなる。だが、今展であらためてわかったのだが、「赤」を肉声の爆発として、あるいは情熱的な発信媒体としては使っていない。常に何かを目立たせるための小道具になっている。その演出効果の巧みさにあらためて感心した。


 作品は制作年代に展示されています。2階にある絵画作品は学生時代とのことです。それから始めます。

 作品からわかる制作年を記しておきます。
 数は少ないとはいえ、「岡部研究」、あるいは「北海道美術研究」としても素晴らし展示です。だから多く載せました。年号等に不備があるかもしれません。指摘を待ちます。


   1942(昭和17)年 根室市生まれ


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     ↑:(学生時代?)


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          ↑:(昭和46・1971年 8月12日の新聞。)

 この「赤と黒」をどう見るか?確かに新聞紙を焦がす勢いがある。しかし、活字は意外にも鮮明に読める。だから、斬新なポスターにもなる。つまり、バリバリの表現主義にも、新時代のデザインにもなりうる。
 素晴らしい作品だ。氏の現在から顧みれば、デザイナーとしての輝かしい作品と言い切りたい。

 以下、「お洒落な赤」の使い方に注意して流れを見て頂きたい。


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     ↑:左側 (?)、右側 (1976年)。




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          ↑:(?)。


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          ↑:(1978年。)


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     ↑:(1984年。)


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          ↑:(1989年。)


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     ↑:(1996年。)


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     ↑:左側の黒い作品の部分図が下の作品。)

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     ↑:(1989年。)


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by sakaidoori | 2012-11-08 23:35 | テンポラリー


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