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栄通記

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2012年 11月 06日

1860) 「長谷川雅志 展 『一粒万倍(いちりゅうまんばい)』」 門馬 11月2日(金)~11月11日(日)

 

長谷川雅志 展 

    一粒万倍(いちりゅうまんばい)
     

   
 会場:ギャラリー・門馬  
      中央区旭ヶ丘2丁目3-38
       (バス停旭ヶ丘高校前近く) 
     電話(011)562ー1055

 会期:2012年11月2日(金)~11月11日(日)
 時間:11:00~19:00

※ 11日(日)16:30~  踊り:若松由紀枝 音:ルミ&かさいあつし 

ーーーーーーーーーーーーーー(11.4)


 「長谷川雅志染作品集記念」も兼ねた展覧会だ。そのオンの収録作品も出品されていて、多義に渡る展示になっている。その中で、「見せる」という意味ではメイン会場の大作と、それに絡まる作品群だ。


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     ↑:「一粒万倍」。


 大きく垂れ下がった暖簾(のれん)?に注目しよう。(舞台の装飾作品なのだろう。)その円を愛(め)でよう。透けて見える向こう側を楽しもう。


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 気持ち良いサークルだ。サークル内の一つ一つの模様-それはウバユリのような種子が原型なのだろうー、もたれ合うわけでもなく、異様に接近するでもなく、普通に一つ一つが接近しあって、その塊もフックラと「ここに在る」といったたたずまいだ。
 特に、一番上に載せたサークル形が気に入った。よくよく見れば、種子に流れがある。描かれた軌跡を通して画家の思惑もたどれるかもしれない。が、そういう意図よりも、いつになく淡々とした画家の筆先が感じられて仕方がない。「無欲」とか、「開花」とか、そういう積極的な強いエネルギーは当然あるのだが、なんだか抜けたような素直さが伝わる。やはり「素直な存在」としか言いようがない。その素直さが画面を大きく広くしている。いや、こちらの気持ちが大きく広くなる。


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          ↑:「育 (タマネギによる染)」。


 笑ってしまった。「ドラえもんに毛が三本」ではなくて、「僕のオチンチンはケムクラジャ」。真ん中の開き口が、「やっぱり僕は男なんだ」と言っている。氏のユーモア精神の面目躍如たる作品だ。

 基本的には氏の筆跡は丁寧で優しい。が、こうして密集していると、優しさの向こう側の情欲、情念の強靱さを思う。


 大振りの暖簾や、ケムクラジャの作品に囲まれた雛壇空間がお勧めだ。此処に立って、辺りをぐるっと見渡す。長谷川雅志のニンマリとした大きな顔が見えてくる。

 その雛壇でしっかりと作品と向き合った後、ソファーのある空間から吊り下げ作品を眺めよう。2階にも上がり、見下ろして長谷川・宇宙を楽しもう。


 以下、他の空間の作品紹介です。


 玄関先の空間。ここはメイン会場の導入空間ですが、コンパクトな存在感を占める空間です。


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 明るく広々としたメイン会場に入るのですが、そこは既に載せました。そこの雛壇を見上げる位置にある空間へ足を運ぶことになる。


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 最後は2階です。



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     ↑:「天動説」。






 最後は大きな垂れ幕作品からの風景です。


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by sakaidoori | 2012-11-06 13:13 | 門馬・ANNEX


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