工藤ユウ 型染作品展
干物展
会場:ギャラリー犬養
豊平区豊平3条1丁目1-12
電話(090)7516ー2208
会期:2012年10月24日(水)~10月29日(月)
休み:火曜日(定休日)
時間:13:00~22:30
ーーーーーーーーーーーーーーー(10.28)
↑:「簾干し」・シリアス染料による型染め。
↑:「目刺干し」。
↑:「秋刀魚のひらき」。
工藤ユウ君は、昨春、道都大学中島セミを卒業した。
作品を見てもわかるように、実に堅実そのものだ。シルクスクリーンによる型染め技術を確実に修得する、これにつきる。画題は海鮮物の干しものだ。骨格の線を楽しむと言うより、図鑑的興味が第一等だ。そこに、図柄としてのデザイン性を加味して作品化しているようだ。
僕のように、短兵急な猪突猛進型からづれば、工藤ユウ君の仕事は振りは、あまりに腰が落ち着きすぎてもどかしい。
「君の図柄で浴衣を作るんだ。大胆な干しものが背中を泳いで、初々しい裾に大柄のイカの頭や足がチラチラと顔をだすんだ。そんな粋な姿で、好きな彼女が闊歩するんだ!君模様で包むんだよ!!惚れ惚れするよ。」
しかし、そんな僕の楽しき妄想など思いもよらないという。
今は、一所懸命に図柄を彫り、淡々と丁寧に一枚一枚を仕上げていくこと。標本集と言えるくらいの数を揃えること。そのことによって、表現の何たるかを学ぶこと、それが彼の意識の全てだろう。
きっとそれで良いのだと思う。焦る人ではないのだろう。着実前進、堅実一路の工藤ユウである。