栄通記

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2012年 10月 28日

1849)②「奔別(ポンベツ)アート・プロジェクト」 三笠・幾春別 9月22日(土)~10月28日(日)

    

奔別(ポンベツ)アート・プロジェクト 


   
 メイン会場:旧住友奔別炭鉱・選炭施設内 石炭積み出しホッパー 
         三笠市幾春別町

 問い合わせ⇒そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター
             電話(0126)24-9901

 メイン会場の期間:2012年9月22日(土)~10月28日(日)
              ※土日祝のみの13日間
         時間:10:00~17:00

 料金:無料

 主催:NPO法人 炭鉱の記憶推進事業団 
 協賛:(財)文化芸術による福武地域振興財団 公益法人・太陽北海道地域づくり財団 他 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(10.27)

 作品に入る前に、簡単に施設のことを書きます。

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 1965(昭和40)年、立坑完成時の当時の姿。

 右側の鉄塔が立坑で、現在ボロボロの姿で屹立している。垂直急降下巨大エレベーター施設と思えばいい。これに乗って人が働きに行き、必要な資材を運び、掘った石炭を地上に持ち出す。
 写真の右下に丸太が積んであるが、それは坑道として使われるのだろう。このエレベーターに乗って地下に行く。
 掘った石炭は建物から斜め上に伸びた通路を通って、山際の貯炭場にいったんは運ばれる。写真ではよくわからないが、左側だ。そこから今回の作品展示場のホッパー(石炭積み出し場)に運ばれて、カロリー別(製品別)に精選保管され、写真で見えるレールを通り、近くの奔別駅に運ばれる。
 レールが出入りしている三つのドームがあるが、その建物がホッパーだ。当時は40mで、その後、全長100mに増設されて、現在の姿になった。

 炭鉱自体は1971年に廃坑になり、この施設は炭鉱離職者対策事業体が使用した。仮設住宅を作る会社とのことだ。その後、コンクリート会社に売却されて、今は操業を停止している。そのコンクリート製造施設もしっかり残っている。


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     ↑:(白いイスなどは作品。手前のコンクリート跡地は仮設住宅造作時代の名残か?)


 何も使われなくなってから荒れ放題になり、ゴミの無断投棄もなされたようだ。施設は見てもわかるように、天井もいたんで雨ざらしだ。雨は入る、風は吹き抜ける、大型ゴミも一杯だ。今展の開催は、それ相応の片づけが大仕事だ。実にエライ!片づけて、今後の見学場のメッカにしよう、そのためのイベントという要素もあったろう。

 片づけから始まった美的行動だ。本番のための良きウォーミング・アップだ。どれだけ古き建物と同化したかが、そしてそのことを相対化させたかが問われるであろう。
 吹きだまりという印象も併せ持つ、時代の遺物。めげずに負けずに制作に励んだだろう。作品を見ていこう。


 順番に関係なく、印象度の高い作品から載せます。ピンボケ撮影になりました。見せたい空間を再現できなくて申し訳なく、かつ残念です。


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     ↑:手前の赤くこんもりした部分は、施設内に積もっていた残土。名付けて、「ズリ山と緑」・上遠野敏


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     ↑:今村育子、「さしこむ光」。


 タイトルにあるように、一筋の光を愛する作家ではある。が、そのことよりも作家の強情な意志に感服してしまった。「私はここにいる。しかも浮いて在る。私という存在を見よ!」と言っているではないか。
 浮いた姿が頼りげない存在を意味してはいない。他者をはじき返す独特な主張になっている。

 「私を見よ!私を見よ!私を見よ!」
 
 強情ではあるが、男の持つ闘争心ではない。どこかに他者関知せずという自己本位さがある。そこが良い。全てはそこから始まると思っているから。



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     ↑:マエダセイヤ、「でんしゃ。でんしゃで、んしゃ」



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 哀しくも楽しい最新式電車場だ。
 青いゴミ集積場を、それもいつ壊れるかもしれない軌道を、幸せそうに走る電車。


   電車、でんしゃ、デンシャ、
   何を思いて汝は走るか?その道の危うきを知らぬか。
   知らぬは幸せというもの、
   走れ、はしれ、ハシレ、電車よ駆け抜けよ、いついつまでも

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 ③に続く

by sakaidoori | 2012-10-28 11:44 | [三笠]


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