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栄通記

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2012年 10月 27日

1847) 「守屋美保 『コンステレーション』」 六花亭・福住店 10月1日(月)~10月31日(水)

  
六花ファイル 第3期収蔵作家作品展 

守屋美保 
      コンステレーション
  


 会場:六花亭・福住店(2F喫茶室)
      豊平区福住2条5丁目1
      (地下鉄東豊線・福住駅から徒歩10分) 
     電話(0120)012-666

 会期:2012年10月1日(月)~10月31日(水) 
 休み:
 時間:11:00~17:30
     (最終日は、~17:00まで)

 企画:六花ファイル

ーーーーーーーーーーーーーーー(4.29)

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 会場は2階の喫茶室。無機質的でざっくばらんな空間だ。六花亭の勧める「ニュー・リーズナブル・コーヒー・タイム、ニュー・シンプル・アート・ルーム、」だ。


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          ↑:「にのつぎ / three」・紙 耐水性ペン 2012年。


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   1985年 長野県生まれ (以前、1983年と誤記していました。11月20日訂正。)
   2008年 愛知県立芸術大学卒業
   2010年  同校大学院修了


 
 何かに触発されて心の中の襞に埋め込んでいたイメージが湧いてくる。膨らんでくる。その命名しがたいものを確認するようにして形にしていく。その為には綺麗に丁寧に濃密に、誰にでも分かるようにはっきりさせていきたい。そうすれば、一個一個の作品は別々の時と場所で生まれもしたが、一つのまとまった星の群れになるかもしれない。それは私という存在が一つという証かもしれない。私は私が一つであることを願う。
 その私を通して作品を見る人と一つの世界でくくられるかもしれない。くくられなくても、私の一つの世界は皆さんの世界と、何処かでほんの少しは近づいているかもしれない。
 私の線の網の目が、見る人の目と重なり、昨日までは「あなたと私」に重なるものがわからなかったのに、誘い合う言葉が生まれればいい。


 それにしても、女性の増殖する精神は何と男と違うことか。爆発することなく内側に内側にへばりつき、いつしか内側を変質させては未知なものを生ませようとする。それは増殖の結果の破壊に通じるものではあるが、破壊という瓦礫の山をふわっと抜けては次の目標物に焦点を合わせる。何という軽さだ。
 ぎこちなさをわざと残したようなイメージ作品もある。尖った画家自身の精神を露わにしたいのだろう。
 
画家の小指のツメは7㎝位は伸びているのだろう。そのツメに触れない方が無難かもしれない。でも気になる細く伸びきった爪だ。


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          ↑:「眠れる星」・2011年 紙 耐水性ペン。

 他の多くの線描画と違い、何と「肉」そのものに見えることか。画家は「眠り」を含意している。目を見開いたまま眠っているようだ。体内の筋肉は眠りに「無知」なようだ。


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     ↑:「浮島 2」・2011年 紙 耐水性ペン。

 このアワのような白い塊は何なのだろう。雪のような実体のあるボリューム感を伴わない。何処かに堕ちていく平面的な穴だ。


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     ↑:「ed-rawn / The conclusion has been portrayed」・2008年 キャンバス 油彩。


 喫茶室にも大きめの似たような作品があるが、どちらもキャンバスに油彩だ。てっきりペンだと思った。
 油彩のドローイングは、線描の一様な図柄と無地の白で成り立っている。まるで心理学の精神分析を見る思いだ。描かれない白、そこは膨らむのか?線で埋められのか?あるいは、線描は白で埋められるのか?他を埋め尽くすのか?「あなたは線の味方?白の味方?」


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     ↑:「the prey」・2012年 455×380㎜ 紙 耐水性ペン。
     
 サイケな作品だ。いろんな生き物が重なり合っている。それにしても「白」の部分が不気味だ。どの作品も「白」が魅力的だ。



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by sakaidoori | 2012-10-27 08:08 |  六花亭


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