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栄通記

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2012年 06月 01日

1779)①「大木裕之・滞在制作展『メイ』 友情参加・森美千代(写真)」テンポラリー 5月29日(火)~6月3日(日

 
○ 大木裕之・滞在制作展 

   「メイ」 

      友情参加:森美千代(写真)
      


 会場:テンポラリー・スペース
      北区北16条西5丁目1-8
     (北大斜め通りの東側。
      隣はテーラー岩澤。)
     電話(011)737-5503

 会期:2012年5月29日(火)~6月3日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

 ーーーーーーーーーーーーーー(6.1)

 森美千代さんが、「私も参加しちゃったよ、見に来て!」との誘いだ。女性に誘われては、何がなんでも見に行かねばならない。

 そして会場風景は・・・。


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 ご覧のようにゴミの山だ。
 もう一度、上からの写真をお見せしよう。


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 やはりゴミの山だ。
 まるで寝泊まりして散らかしているだけだ。

 それではこれが展覧会か?しっかりした美術ギャラリーで、しっかりと告知した美術展だから、間違いなく展覧会の一シーンだ。もっとも、「滞在制作展」とある。最終作品のための舞台裏ともとれる。

 そもそも「大木裕之」とは何ものか?「メイ」とは何なのか?
 「大木裕之」・・・「映像作家&現代美術家」というレッテルだ。それ以上は分からない。それで充分だろう。
 「メイ」・・間違いなく映像作品のタイトルだ。が、それ以上の意味があるかもしれない。

 幸い、会場には作家がいるではないか!本人にインタビューだ。

 「大木さん、何かできるの?」
 「さー」
 「映像、できるの?」
 「さー」とニコニコするだけだ。

 ここは彼のネーム・バリューを信じよう。わざわざ自費で本州から来たのだ。単なる遊びや冷やかしかもしれない、実体は真性美術ペテン師かもしれない。それでもいい、しょせん美術行為だ。ゴミをもたらす美術風来坊だ、生真面目にそのゴミを見つめてみよう。1779)①「大木裕之・滞在制作展『メイ』 友情参加・森美千代(写真)」テンポラリー 5月29日(火)~6月3日(日_f0126829_22134040.jpg
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 「メイ」、5月なのだろう。殊更5月である必要はないが、日々の生活としての「5月の日々」、その記録のようなものとして映像作品「メイ」は成り立っているのだろう。今回も、おそらくこの現場は写されるだろう。たとえ映像化されなくても、彼の「5月の行為」はある。彼は「個人的5月の行為」を、美術という名の下に、共有を求めにやって来たのだ。「共生」なのだ。それは強引な「強制」でもある。わざわざ札幌の一画にゴミをまき散らして、札幌人に何かを言いにやってきた。失礼な人だ。災いなるかな大木裕之だ。

 敢えて比喩的に言おう。最後の写真だ。「手」、それは中森ギャラリーで個展を開いた青年の彫刻だ。それは彼の個人的な「祈り」だ。その作品に呼応するように、同じものが階上にも置かれて眼下を見下ろしている。
 手の彫刻作品の廻りを。津波のゴミと解する事ができる。ならば、全体は、昨年の大震災の鎮魂と言えなくもない。
 しかし、そんな解釈を作家は求めない。
 そんなことはどうでもいいのだ。「オレはゴミを捲きにここに来たのだ!そのゴミに埋もれてみぃ。結構面白いぜ」と、言っているだけだ。「見て、一所に遊ぼうぜ」と言っているだけだ。絶対にそうだ。

 だから、栄通記読者諸氏よ、このゴミ山が面白いと感じたならば見に行くべし。


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 素晴らしいことに多くの方がお見えだ。おそらく、ゴミの山とは知らないでの訪問だろう。ちなみに僕は、今展を「森のゴミ展」と名付けている。
 あたかも、夜逃げをした人の探索のような光景も生まれた。


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 こういう青年もいた。まるで、この部屋の主のようだ。


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 さて、今展のゴミ展に恐ろしく感動した女性写真家がいる。自身の縛れた心根をこの展覧会が吹き払ったのだろう。その写真群が2階で頑張っている。


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 随分と長い記事になってしまった。女性写真家、こと「森美千代・写真展」は項を改めます。
 ②に続く

by sakaidoori | 2012-06-01 23:18 | テンポラリー


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