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栄通記

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2012年 05月 26日

1768)「佐藤仁敬・展」 茶廊法邑 終了・4月14日(土)~4月22日(日)

   
○ 佐藤仁敬・展 

        
 ・会場:茶廊法邑
      東区本町1条1丁目8-27
      電話(011)785-3607

 期間:2012年4月14日(土)~4月22日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)

※ 作家在廊日 ⇒ 14,15,21,22

ーーーーーーーーーーーーーーーー(4.19)

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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 少女の所在なさや暗さを通して、現代人の心理を探る、それが佐藤仁敬のテーマだろう。「パラノイド」と名付けていた。

 今展、テーマは一貫しているが、描かれた世界にようやく拡がりがでてきたと思う。画家自身が絵の可能性を楽しんでいる感じもした。決して、「暗さ」にサヨウナラをしているわけではない。深化を求めて拡がり始めたと言うべきだろう。

 旧作を交えての展示です。新作というか、初見の作品を載せていきます。


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          ↑:「Wonderful World」・2011年 F130(194×162㎜) パネル 油彩。


 いっそのこと、顔だらけのえにしたらと思った。画家の中の演劇空間が「顔」にスポットを当てての表現だろう。
 頭からは鹿の角が生えている。背景に豚がいる。、もし馬なら、「馬鹿」になってパロディーなりも生まれるのだが。「豚」は聖書では悪魔扱いをされている。その影響か?


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     ↑:「不在の存在」・2011年 90×140㎜×2枚 パネル 石膏 油彩。

 
 これは意欲作だと思う。寝ころぶ馬を真ん中で断ち割ったのが良い。いつになく魅入らせる作品だ。「この馬を見よ」だ。神田日勝の「馬」を連想してしまった。絵とは「存在」を訴えるのには都合の良い武器だが、「不在」を主張するには難しいものだ。佐藤仁敬の取り組みの難しさでもある。


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          ↑:「Wonderful World」・2011年 F130(194×162㎜) パネル 油彩。




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          ↑:「ツミキのニオイ」・2012年 F100 パネル 油彩。

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          ↑:「ツミキのケハイ」・2012年 F130 パネル 油彩。


 最新作だろう。顔をつぶしたのが新趣向だ。当然、心はブルー、色もブルーだ。つぶされた顔のインパクト、つぶす行為の意気込み、それらが絵画全体でどう響き合っているか、そういう意味では試行錯誤の段階だろう。見ていて楽しい試みだ。


 以上が概ね新作です。以下、参考として他の作品を幾つか載せます。


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     ↑:「paranoid」・2010年 F130 パネル 油彩。


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     ↑:左から、「paranoid」・2008年 F20。「生まれいづる悩み」・2010年。


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     ↑:左から、「paranoia」・2007年 F100。「paranoid」・2008年 S20。


 
 顔へのこだわりとか、演劇風というのは以前も今回も同じではある。同じだが、同じ所で止まるわけにはいかないという姿勢が好ましかった。



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by sakaidoori | 2012-05-26 10:34 | (茶廊)法邑


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