人気ブログランキング | 話題のタグを見る

栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ
2012年 05月 23日

1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)

    
○ 大泉力也・個展 

       幻は記憶の外にあって、手が触れない
     


 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2012年5月4日(金)~5月22日(火)
 休み:水曜日(定休日) 
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)


ーーーーーーーーーーーーーーー(5.22)

 最終日の訪問だ。エスキスは好きだし、大泉君も好きだし、当然作品展は気になっていた。いつもの足無精のズルズル精神のために最後になった。

 いついっても此処は混んでいる。マスターは曜日や時間帯のせいですよ、暇な時も結構ありますよ、とは言う。この日も最初は空いていたので、とにかく早めに最低限の写真を撮った。が、結局は大盛況だ。作家も知り合い多忙で雑談はできなかった。
 残念ではあったが、スッキリした場を見れて満足であった。


1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_10295986.jpg



1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_10302959.jpg


 今展は、ここがメインだ。展示のセンスも、この場で尽きると言っても過言ではない。訪問できなかった方は、この写真を頭に焼き付けて今回の大泉シーンとして下さい。


1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_10373418.jpg



1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_1143972.jpg



1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_1164884.jpg



1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_11111321.jpg
     ↑:(ピンボケしてしまった。)


1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_11123232.jpg

1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_11125918.jpg





1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_11134413.jpg
1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_11135869.jpg



1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_11143550.jpg



1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_11163360.jpg



 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 タイトルは「幻の記憶の外に、手が触れない」。「君を恋する、だから眺めていよう」、そんな雰囲気だ。

 何よりもカフェ・エスキスを楽しむ。その中にあって、「オレ、大泉力也もしっかりいるぞ」という個展だ。
 作品が喫茶に溶け込んで、それでいて強く白枠を意識させる。
 その時に田舎風ではいけない。野良仕事の手垢ではいけない。写真としての皺多き顔は良いが、背骨の曲がったオバチャン声ではいけない。生活臭を忘れよう。大都会の一流ブランドも必要ない。その人なりの輝きで身を包もう。靴も大地に根を張る必要はない。軽く夢想してあちこちを飛び遊ぼう。金はなくても自由がなければいけない。左のポッケに夢があるだ。幻を見ようよ、と画家はつぶやいている。

 彼の幻はイスのような女との恋だ。触ってはいけない、近寄ってもいけない、コーヒーの湯気越しに、イスのようなスタイルを眺めるだけだ。「いやらしいって!」、君は知らないのか、恋はいやらしいものだ。遊びとは恥ずかしいものだ。それを都会人は何かのベールで覆って、どこかで相手を気兼ねしながら、そんな風情は微塵も見せずにコーヒーを飲まなければいけない。


1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_11455333.jpg
          ↑:「窓辺の花嫁」。


1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_11493078.jpg
          ↑:「mountain」。



1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_1153125.jpg
          ↑:「eclipse」。(天文用語・太陽や月の「食」。光の消滅。)



1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_11562036.jpg
     ↑:右端は、「余所行きの女」。



1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_1204494.jpg
          ↑:向こう側にある倚子」。


1763)「大泉力也個展 『幻は記憶の外にあって、手が触れない』」cafeエスキス 終了5月4日(金)~5月22日(火)_f0126829_1245962.jpg
          ↑:「この夜のすべてみたいに」。



 大泉力也はテーマを決めて個展に望む。心象風景的な抽象画が多いのだが、今回は素直に自分のロマンを場に溶け込ませた。白の使い方が気に入った。作品の骨ぼったさを、包むように膨らましていた。

by sakaidoori | 2012-05-23 13:21 | (カフェ)エスキス


<< 1764) 「ウリュウ ユウキ...      1762) 「甲斐野市子・個展... >>