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栄通記

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2012年 05月 17日

1754) 「第30回記念一線美術会 北海道支部展」 市民ギャラリー 5月16日(木)~5月20日(日)

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○ 第30回記念一線美術会 

     北海道支部展



 会場:札幌市民ギャラリー 1階1室 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2012年5月16日(木)~5月20日(日)
 時間:10:00~17:00
      (最終日は、~16:00まで。)

 【出品作家】
 多数。(DMを拡大して確認してください。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(5.16)

 親しく会話をしている川上直樹さん、竹津昇さんを中心にします。


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     ↑:竹津昇(千歳)、「祈り」・水彩 F300。


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 300号の大作だ。僕の記憶が正しければ、この作品は既発表だ。その時は未完成での発表だったのだろう。明らかに以前の作品の印象とは全く違う。
 300号の平面全部を、しっかり強く描き固めた感じだ。手抜かり無しという作品になっった。その心は「持続する緊張感」だ。それでは見る方が疲れるから、絵画的工夫を施した。部分写真を載せているのがそれで、ドアという絵画的窓を意図的に鮮明に作った。しかも、青で色分けして標識になった。窓(ドア・四角い枠)という異次元空間とリズムだ。
 これで緊張感が和らいでいるのではない。持続する緊張を更に高めている。
 では何のための緊張?タイトルに「祈り」とある。描かれた存在に対する畏敬の念としての祈りであろう。柔な祈りではだめなのだ。



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     ↑:3点全て川上直樹(札幌)。左側、「朝の光(室内)」・油彩 50F。中央、「跡地・・・汐の記憶」・同 100F。右側、「交差点・・・たびびと」・同 100F。


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          ↑:、「交差点・・・たびびと」・同 100F。


 3点の作品の中では上の「交差点」が一番好きだ。氏の作品の中でもかなり好きな部類に入る。

 どこが他の作品と違うかというと、自然なやさしさがある。そして、無理な象徴や緊張感が希薄なことだ。確かに象徴をともなった道具はここかしこにある。置かれたボストンバック、交差点という舞台設定、階段、直線で覆われた境界区域、明るい向こうの世界、全てが舞台の小道具であり、舞台そのものだ。小道具がやさしくそこにある。描き手の優しさがふんわりと顔を出している。等身大の情感がある。全ては作為的なのだが、その作為を楽しめる。
 ということは、他の2点との差異を言っていることにもなる。

 氏は緊張を強いる作品を描く。一方で、川上ワールドにはやさしさがにじみ出ている。この緊張感を強いる世界と、にじみでるやさしさが絵画の中で上手く重なればと思う。だが、作家自身は出てくる「やさしさ」とその世界にたいする自覚が薄いようだ。描きたいことに汲々としている。願望としての緊張と、体質としてのやさしさとの間で、絵画が宙づりになっている感じだ。その意味で、僕は「交差路」の作品が好きだ、自然な川上ワールドだと思っている。



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          ↑:石山宗晏(旭川)、「雪景」・油彩 100F。



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          ↑:曳地敏行(苫小牧)、「森の朝」・油彩 100P。



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          ↑:西村司(北広島)、「パドックの男と女」・油彩 100F。



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          ↑:永田このえ(芦別)、「ポンペイ ーイタリアー」・油彩 40F。

 

by sakaidoori | 2012-05-17 21:26 | 市民ギャラリー


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