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栄通記

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2012年 05月 13日

1747)②「井上まさじ・展 2012」 ミヤシタ 4月11日(水)~5月6日(日)

    
○ 井上まさじ・展 2012   
  

 会場:ギャラリー ミヤシタ
      中央区南5条西20丁目1-38 
      (南北の中小路の、東側にある民家)  
      電話(011)562-6977

 会期:2012年4月11日(水)~5月6日(日)
 休み:月曜日(休廊日)
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(4.19)


 1722)①の続き。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:1階の風景。


 ①では1階を載せた。今回は2階の案内です。


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 昼、小さな窓から外を見る。静かに青い空がある。よく見れば青のグラデーションに包まれている。時の変化とともに、黄色ピンクと七色に発散している。白い光が容赦なく射し込む。
 夜、青黒い空を見上げる。鈍(どん)なる青、玄なる青、深い青のグラデーションに包まれている。闇夜から宇宙の線が射し込む。

 縦縞の作品がある。きっと、この見えぬ線があぶり出されたのだろう。青い絵がある。きっと宙の色だろう、宙そのものだろう。
 画家はただただ自然と関わって、自然の相貌を転写しているのだろう。この狭い部屋で、小さな作品を見ていると、世間という器からズレてしまう。神秘という神と、語らっている錯覚を覚える。私にとっては錯覚だが、井上まさしにとっては錯覚を越えたものなのだろう。そこから絵画行為とはどう繋がるのか?

 私はここに小宇宙を見る。この宇宙はあまりに清く美しい。確かにここは画家・井上まさじの妄想の産物かもしれない。だが、その妄想を信じたくなる。



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 無限反復の重ならない線の束だ。




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 画面の白い粒子が、外から浸入する光が、絵画の中で暴れるのを制御している。だから、作品が明るく輝いて見える。この白い粒子が明るい光の素ではない。
 この白い粒子、見た目には乳白色の細長いガラス片で、画面に無数に突き刺されている感じだ。





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 白の世界だ。その縞模様、見ていて飽きることはない。作り手の画家も飽きることなく、心落ち着かせて白に没頭しているのだろう。楽しいという感覚なのだろうか?無我という心境?無心な自動運動?職人的芸であることは間違いない。志において井上まさしという画家は職人なのだろう。だが、終わりなき世界は職人にとっとは不気味なものだろう。




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 宇宙の輝き、あるいは爆発のよう。
 それにしても美しい。宇宙の相を「美しく」みる画家の感覚は、真理か?妄想か?画家という宿命がそうさせるのか?



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by sakaidoori | 2012-05-13 09:12 | ミヤシタ


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