栄通記

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2012年 05月 12日

1746)「本間弘子・版画展 『言霊』 ー夢さめみればー」 時計台 5月7日(月)~5月12日(土)

  
○ 本間弘子・版画展 

     「言霊」 

       ー夢さめみればー
   


 会場:時計台ギャラリー 2階A室
      中央区北1西3 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2012年5月7日(月)~5月12日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(5.11)

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     ↑:①


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     ↑:②。


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          ↑:「言霊(ことだま) 1」・2012年3月。


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          ↑:「言霊 2」・2012年2月。


 今展の魅力はこの2作だ。入り口正面向かいに構えている。
 この2点を中心にして、右側(写真①)は描きまくりの情念過多の世界、比較的最近だ。左側(写真②)は、普段の本間弘子作風だ。イラスト的な可愛い顔の少年時代だ。

 両者の比較の妙も良いのだが、比較を越えて上掲の最近作の激しさは特筆ものだ。いつもの本間調を越えて、圧巻の情念吐き出しぶりに、思わず「どうしたの?」と、力んで尋ねてしまった。「ストレスでもあるのでしょうか?」「ストレス、ならば解消させなくて、もっともっとストレスを溜めて、あちらの世界をグッと惹きつけたいですね」「それは体を壊しちゃう」・・・。この絵は様式なり絵画的試みなどで激しいのではない。なぜなら、随所に言葉通りの汚さや不完全さが目につく。そこが良い。計算上の処置ではないだろう。「やっちゃった、構わない」というか、その時には、いつもの仕上げ加減などに頭が働かないのだ。余裕がないのだ。その緊迫感が良い。

 そうはいっても、本間調のあどけない顔振りや、赤と黒中心の色世界に変わりはない。自分自身を前提にしての吐き出し行為だ。そのバランスの緊張感が、部分部分の汚さやはみ出しを制御していて安定感と統一感を維持している。根本精神としての絵画を描く行為からは逸脱していない。しかし、かなり怪しげな処までいったものだ。もともと激しい気性の人かもしれない。それが赤と黒になったのかもしれない。絵画に「思春期の頃」の夢物語を持続させて、「今」出てくるエネルギーと調和を保っているのかもしれない。


 以下、右側の部屋、赤黒調の激しい作品を制作順で載せます。


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     ↑:「涅色(くりいろ)の街」・2009年2月。




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     ↑:「十夜の夢」・2009年9月。


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     ↑:「いく星霜(せーちー)」・2010年9月。



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     ↑:「お伽噺の夜 ①」・2011年3月。



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     ↑:「お伽噺の夜 ②」・2011年3月。



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     ↑:「絵描きたちの街 ⑥」・2011年3月。



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     ↑:「言葉を探して」・2012年2月。




 次は左側の部屋です。


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     ↑:左から、「森の中」・2012年3月。「こいぬ」・2008年。「その色の頃」・2012年。


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          ↑:「ルルコン」・2006年。

by sakaidoori | 2012-05-12 15:52 |    (時計台)


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