2012年 05月 12日
○ 第4回 自遊自彩 春編 OYOYO de 写真展 会場:OYOYO (まち×アートセンターさっぽろ) 中央区南1条西6丁目・第2三谷ビル6F (南1条通の南側、東急ハンズ二軒西隣。) 電話 会期:2012年5月9日(水)~5月13日(日) 時間:9日、10日、11日 12:00~23:00 12日 10:00~23:00 18:00~ 歓迎会 13日 10:00~20:00 ーーーーーーーーーーーーーーーー(5.12) 1744)①の続き。 (以下、敬称は省略させて頂きます。) 沢山の撮影者です。7、8名の掲載です。 展示は、ある種の傾向でまとまっている。 そこで、「モノトーン」、「人物」、「カラー」という色分けで、それぞれの一番好みから載せます。 ![]() ![]() ![]() 大きいサイズで、誇張もなく、とても見やすい。伊藤也寸志流「写真という都市の記録」だ。写真の記録性を一枚一枚確かめつつ、そこに写す自分の姿を重ねて時の流れに身を任せようとしている。 そういえば、森山大道が1970年代の北海道の都市風景を撮っていた。そういう森山を追体験しているような淡々さだ。だからかどうか、被写体は「今」のはずだが、どこか懐古的でもある。「もう、この場はオレが撮っておかなくては記録されることはない、撮らねば」という強さが漂っている。 きっと、この見えない姿勢が僕に強い印象を与えたのだろう。俄然、マイペースを貫き、他とは一線を画している。 ところで、大道の北海道風景は写真に行き詰まった時の、貴重な自分自身の記録でもあった。あまり自分をだそうとはしていない。今では人物なども大きく撮っている。氏は人が好きなのだ。伊藤也寸志と「人物」との距離はどうなっていくのだろうか? ![]() ![]() 被写体に近づかない緊張感が良い。なぜ近づかないのか?用意された作品帳にヒントがあった。そこにはヌードではないが、魅惑的な女ばかりがあった。それは官能性を通しての「女の本性」なのだろう。そして、展示作品も、「女の本性」なのだろう。離れた女、迫る女、誘惑、官能、清楚、美しく、弾む心、そういう「女の本性」だ。 ![]() ![]() 写真はカラーだ、バリエーションだ。切り取って美しく流れよう。 同じ色でも強い色調だから、バンバンと目に焼きつく。その攻撃的な色づかいが気に入った。 以上は栄通が選んだベスト3で。「モノクロ」、「人物」、「カラー」という色分けですが、「記録」、「女」、「強さ」という別の基準でもあった。 以下、ランダムに紹介します。 ![]() 生き生きしている。撮影者と被写体との信頼関係が迫ってくる。 ![]() ![]() 「熟女子」とはその通りだ。「熟女」が撮る、子供のような素直さ元気さだ。写真が撮りたくて撮りたくて仕方がないという雰囲気が良い。これに本当の熟女の色気が重なるとどうなるのだろう?それは芸術の味の素でもある。「芸術の素」直前の、お転婆娘の迫り来る「元気の素」を楽しもう。 ![]() 鮮やかに繊細にクリアーに撮る人だと思っていた。その真逆を意図しているみたい。確かに言葉で言えば、「見えない空間への試み」などと言えるかもしれない。いや、「撮れるのに撮らない。されど押さえ難き撮りたい心」 2点一組の対写真と見るべきだが、下の作品は良い。おびただしい人の足がある。名もなき群衆だ。 ![]() ![]() 上の写真の印画紙が今展の課題だ。つまり、自分で透いた紙だ。和紙だ。材料のチップも本州からの取り寄せだ。名古屋出身だから、妙な道内への拘りはない。強い紙を欲すれば原料は本州からだ、ということだ。 そして今展は、とりあえず手作り和紙を印画紙にしての手応えの確認だ。寺社仏閣が好きだという。将来は、それらの道内の足跡を大きな手作り和紙で見せてくれるだろう。大変ではあるが、ここまで見せたのだから、そうしないと意味がない。その時は紙の話などはさておいて、写真そのものを語ろう。 ![]() 入り口で静かに迎えてくれる山下敦子。おとなしいが、好きな赤はしっかりと強く見せている。 あと数人載せたいが・・・。やっぱりグループ展を報告するのはシンドイ。時間が足りない。言葉が滞ってしまう。
by sakaidoori
| 2012-05-12 09:40
| OYOYO
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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