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井上まさじ・展 2012
会場:ギャラリー ミヤシタ
中央区南5条西20丁目1-38
(南北の中小路の、東側にある民家)
電話(011)562-6977
会期:2012年4月11日(水)~5月6日(日)
休み:月曜日(休廊日)
時間:12:00~19:00
(最終日は ~17:00まで)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー(4.19)
(以下、敬称は省略させて頂きます。)
1階、2階と二部屋の展示。
1階は、今の井上まさじの最前線。
2階は、もう少し期間を延ばした井上ワールド。
その1階から紹介します。
いつもはもっと色燦々として華やかだ。湖面に映える夕焼け朝焼けの輝きがあった。今回は「白」が基層になっている。もちろん、七色はある。が、表に出さない。色にしろ模様にしろ、激しさを押さえて淡々と白と青の世界を楽しんでいる。
「青」と言えば宇宙の相であり、空であり海だ。これらの作品を宇宙や海として楽しんでも構わないだろう。
では「白」は何だろう?雲、雪、光という存在?余白や飾りという空間?「純白」という言葉がある。まさに潔く清々しい作品達だ。
以前の色爛漫な世界に、こちらの顔は思わず華やいでしまった。笑みが浮かんだ。幸せな気分になった。が、今回はそういう気分にはならない。同じように綺麗な世界だが、中に入って夢を共有する感じではない。「井上まさじよ、どこに行く」と、つぶやきたくなる。修行とは暗い世界でするものと思っていた。白い世界での修行だ、自分だけの世界を見つめている。
今展は新たな展開の一つだと思う。個人的にはワクワクしてしまった。白という地味な世界です。不思議なことをされている画家です。お勧めの個展です。
2階は②に続く。