栄通記

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2012年 04月 27日

1720)「亀井由利・個展」 時計台 終了・4月16日(月)~4月21日(土)

   
○ 亀井由利・個展        


 会場:時計台ギャラリー 階室
      中央区北1西3 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2012年4月16日(月)~4月21日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~16:30まで。) 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(4.21)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:入り口からの風景。


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 黒い下地に白のドロッピング。いつものドロッピングは川になり、流れ流れ、女の裸のようにして波立っていた。
 今回は女を止めた。流れや勢いも止めた。暗闇に咲く満開の桜だ。どこか喪に服している。
 もともと亀井由利の作風には、死の影があった。特にかつてのインスタレーションには明瞭に葬送儀礼を表現していた。だから、川の流れと女・シリーズも、「三途の川」とか、「生命力」とか、「生と死」の象徴的な意味があったのだろう。僕自身は、そういう観念的な主張よりも、女性画家が暗闇に露わな裸婦を表現する自由さを頼もしく見ていた。


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 今回は桜に託した鎮魂だ。ただ満開の花を咲かせているだけだ。 
 黒が喪章のように作品をコンパクトに引き締めている。動より静だ。
 桜という生命樹がある。木々の一本立ちの姿勢、幹のどっしりさとか、全体の形は少しユーモラスだ。その可笑しさは木が生きていることの証だ。そして太くてアンバランスなのが亀井由利のフォルムだ。何より可愛いのだ。強さよりも、「可愛く凛々しく」が画家の気質なのだろう。それをアッケラカンの素直さで表現して、絵の強さにしている。


 今展の鎮魂、それは画家自身のライフワークだが、昨年の震災もダブっているのだろう。
 ともに「川」や「流れ」が特別な意味をなしている。


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 「花よ、美しく咲け!」画家の叫びが聞こえてきそうだ。花が美しく咲くことの意味、花が美しくあることの意味、僕は男だからついつい頭で考えてしまう。画家はそういう位置にはいないだろう。美しくあり、美しく咲かせる人達なのだろう。



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 (小生の顔が写りすぎですが、お許しを。)

 会場には赤や青の宇宙を模した小品がある。白黒尽くめの空間に、彩りをなしている。
 宇宙、それは冥界なのだろう。


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by sakaidoori | 2012-04-27 00:07 |    (時計台)


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