1712)「追悼 それぞれの八木保次・伸子 展」 ﾃﾝﾎﾟﾗﾘｰ 4月17日（火）～4月29日（日）

　
○　追悼　それぞれの八木保次・伸子 展　　　　　


　会場：テンポラリー・スペース
　　　　　　北区北１６条西５丁目１－８
　　　　　（北大斜め通りの東側。
　　　　　　隣はテーラー岩澤。）
　　　　　電話（０１１）７３７－５５０３

　会期：2012年4月17日（火）～4月29日（日）
　休み：月曜日（定休日）
　時間：１１：００～１８：００

ーーーーーーーーーーーーーー（4.18）
























　八木保次さんと八木伸子さん、今年になって続くようにして亡くなられた。
　そのお二人を知る仲間達の、持ち寄り追悼展です。数は少ないのですが、それだけに目移りすることなく、静かに作品を楽しむことができます。






　時折射し込む強い光が、部屋を一気に春気分にさせる。床に写るドアの影が人影のよう。光は伸子の静物画にも射し込む。なんでもない花瓶と花々が、日差しを浴びてスクッと立ち上がり、色めいている。素直な生命力と若さだ。彼女の作品はこれだけだが、まるで選ばれた一点のようだ。
　「これから、もっともっと絵を描きますよ」、そんなに昔の言葉ではない。それを楽しみにしていたのだが。





　保次作品では、墨象のような作品が良い。
　氏は抽象画家として有名だ。１０年ほど前にギャラリーたぴおで個展を見たのが初めてだった。「宇宙の相」と言えばいいのか、岡本太郎風に「爆発する八木保次」というものだった。作品の完結度としては物足りないが、元気旺盛なスタイルに天晴れと思った。その時、氏も会場におられて、仲間達と楽しそうに語らっていた。


　作品は関係者のコレクションで、この後もふえるかもしれないとのこと。仮に増えなくても、氏を知る仲間達の静かな感慨が伝わってきます。



　以下、会場のスナップ写真集から。




　氏の茶目っ気さがよく伝わります。こういう写真を撮れる関係、羨ましいですね。








　当館オーナー・中森氏の撮影。追悼展に捧ぐ、川べりの野草たち。