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栄通記

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2012年 04月 12日

1700)「’12 第39回 北海道抽象派作家協会展」 市民ギャラリー 4月10日(火)~4月15日(日)

      
1700)「’12 第39回 北海道抽象派作家協会展」 市民ギャラリー 4月10日(火)~4月15日(日)_f0142432_1926797.jpg○ ’12 第39回

    北海道抽象派作家協会展



 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2012年4月10日(火)~4月15日(日)
 時間:10:30~18:00
      (初日は13:00~、最終日は~17:00まで。)

 【出品作家】
 同人:今庄義男(岩見沢) 佐々木美枝子(札幌) 鈴木悠高(札幌) 名畑美由紀(札幌) 林教司(岩見沢) 三浦恭三(小樽)・・・以上、8名。

 一般:笹岡素子(江別) 鈴木薫(札幌) 田村純也(苫小牧) 能登智子(札幌) 宮部美紀(石狩) 吉田英子(札幌)・・・以上、6名。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(4.12)

 本日拝見。

 今年の特徴は、カラフルさが増していてコンパクト、キュッとひきしまっている、そんな感じだ。広い空間を「どうだ!!」ではなく、「距離を保って絵画を見せる」になっていた。
 これから写真で二部屋の会場風景を載せますが、「絵画の空間取り」がうまく伝わるかどうか?

 12名の参加作家です。今回は二部屋の会場風景と二人だけの感想に留めます。続きは後日、②の続編ということで。

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:(第一室。入り口からの撮影。)


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     ↑:(第一室。奥からの撮影。)


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     ↑:(第二室。入り口付近からの撮影。)


 
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     ↑:(第二室。奥からの撮影。)


○ 今荘義男の場合。

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     ↑:「古里(コリ)」・ イ、ロ、ハの3点 それぞれ180×240㎝。

 シンプルで大胆な展示だ。幅広の横壁に、その壁幅にしては小振りな作品がたった3点だけだ。だから、氏の作品を全部見る為には、じっくりと呼吸を整え、その前後にも気配りをしながら時間をかけて見ることになる。こんな広い壁をたった3点で独り占めするなんて、何て贅沢なんだろう。しかも、単なる壁ではなく、「今荘の壁」になっているから良い。

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○ 三浦恭三の場合。


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     ↑:「浮遊」の '12ーA&B&C&Dの4点 全てF100。


 同じように一壁だが、今庄氏とは全くの好対照だ。
 全然歩かないで見れる。というか、全くの一瞬性で作品がある。しかも、もっとも遠い位置から4作品を、あたかも1作のようにして見ることになる。
 実は、見た瞬間、白いワッコなどが飛び出て見えた。コラージュのようだった。「三浦さんがコラージュなんて、そんなことはないだろう・・」と思いながら、近づいて見た。浮き出る白の強さ、沈む青の強さが浮遊物を飛び出させていた。・・・遠くで見るのが面白い。

 「浮遊物が、川の流れの中で流動する、青い流れの中で横に拡がり、丸く漂う」、ちょっと前まではそんな画風だった。最近は、流動物のアクセントが強くなり独り立ちというか、個性的に動き始めた。その強い動きと、青に集約される静かなマチエールとの関係をどうするか、そんなことを勝手に想像している。
 そして、今回は青が強い。ワッコも大きく強い。横の動きを無視して、飛び出す前後の動きにスポットをあてている。そのことが、作品が縦に遠くに置かれることによって、作家の意図以上に明瞭になっているのでは。以前の作風とは別物になっている感じだ。
 さて、作品の中の主人公などは強くなったと思う。思うのだが、強くなってどこに行く?と問われれば分からない。作家も到着点の明確な設計図があるとは思えない。静かなる画家が、強き画風に変身し始めた、まずはそこを押さえておこう。それに、一層ユーモラスになっているのも明記しておこう。


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 ②に続く。

by sakaidoori | 2012-04-12 00:01 | 市民ギャラリー


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