栄通記

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2012年 04月 11日

1699)⑥上海旅行 「3件のもめ事ケンカ編ー地下鉄&路上にて」

  

 長江編、公園編と続き、、次は美術ブログらしく「美術・芸術編」のつもりでした。とこごが、上海の人混みの喧噪さ元気良さを一度もお伝えしていません。メイン記事の前に、中国らしさの一端を報告します。


 まずはサワリとして地下鉄出入り口の一コマ。

 上海の地下鉄で、日本にはないシステムが二つあります。
 一つはセキュリティー施設。入り口改札付近に、飛行機並みの荷物検査があります。背に背負ったリュックなどを機械に通すのです。その写真は後日にでも載せましょう。

 もう一つは、やはり出入り口付近にインフォメーションサービス・センターがあります。乗車切符は自動販売機ですが、何かと役に立つ施設です。言葉の使えない観光客にとっても、とても重宝です。。例えば、札幌で言えば「スピカ」のようなデボジッド・カード、その補充金支払いなどができます。無言でカードとお金を出せばいいのです。地下鉄はもちろん、タクシー・バス・渡船などにも利用できるので、もの凄く便利です。

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 さて、そのサービス・センターでの出来事。
 私の場合、デポジッド・カードは旅行会社からサービスでいただいていた。10元が既に入っていた。地下鉄の初乗りは3元、ほとんど残っていないから、勇気を奮ってチャージにチャレンジ。妻のカードと一緒に2枚、ついでに100元の提出、同時に、「100元 50元×2人」とメモ紙も見せた。電光掲示板の数字を確認し合って無事OKです。ちなみに、10元=14円or13円と単純に考えればいいでしょう。

 ところで、受付では先ほどから若い女性が何やら訴えています。写真で言えば、センターの前に立つ3人の女性、その一番奥の人です。残念ながら、その女性の姿は見えにくいですが・・・。何を彼女が係の人に言っているのかはわかりませ。か細い女声で、だんだんと泣き出しそうな感じ、「まさか泣かないだろう」と、思っていると、おいおいと泣き出し始めたのです。勝手な翻訳でその様子を伝えたいが、状況が全く飲み込めない。ただ、言葉のムードはこんな感じです。
 「あのね、私は毎日毎日地下鉄を利用しているの。だからね、落とし物がないように気をつけてるの、でもねでもね、昨日大事な大事な傘を忘れたの、届いてない?エッないの!困ったな、あの傘とても大事なの、あれがないとお母さんにおごられるの、お願いお願い、傘、探して、持ってきて、アレがないとお母さんにしかられるの・・」と言って、おろおろと目から涙です。声は小さいが、泣けば何とかなる、まるで駄々っ子です。係員は何も喋らずに困り顔。一体何を訴えていたのでしょう。


 さて、次は市内の路上です。

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 横断歩道のあたりでメガネをかけたオッチャンが大きな声で騒いでいます。オバチャンにケンカというか、モンクをまくし立てているのです。オバチャンはカバンを首にかけていて、お金袋でしょう。何かの集金人?黒い車はそのオッチャンのものです。モンク顔のオッチャンの剣幕は写真でもわかるでしょう。真剣白羽でコワイコワイ。背中を向いているのがオバチャン。
 駐車違反の切符でも切られたのかな?でもオバチャンはポリス関係者の雰囲気はありません。どうも、路上駐車する車から駐車料金でも徴収しているみたいです。そう思うのですが、何をオッチャンは大声でわめいているのでしょう?対するオバチャンは普通の対応で素っ気ないです。、二人にバトルの花が咲くとはならない。 『あんた、何言っているのよ。話せばわかるでしょう。静かにできないもんかね。まっ、いいけどさ』
 そのうちにオバチャンは淡々と離れ、業務遂行という感じでその辺をウロウロし始めます。対するオジチャンはモンクが言い足りないのか、ワイワイ一人で騒ぎ立てて車で立ち去った。


 さて、次は正真正銘のケンカです。ケンカする二人を挟んで、人の輪もグルリグルリと大きくなった。バッチリとその光景をお伝えしましょう。


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 道路の反対側で、いきなりただならぬうるささだ。直感的にケンカとわかる。写真の中央のチェックの赤シャツの青年、見えにくいが、だれかと取っ組み合いだ。
 場所は旧上海城内余園に隣接する大観光地帯の脇だ。だから、人は一杯いる。


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 勝負は、赤シャツよりも年配の黒服の勝ちだ。見てもわかるように力勝負では決着はついている。しかし、ここからは口喧嘩だ。赤シャツは座り込ん、何だかんだと啖呵をきっている。思うに、『僕が悪かった。許して下さい』などとは絶対に言わないだろう。勝った黒服も、相手が立ち去りも屈服もしないから、どうしたものかと次の手をうちあぐねている。見上げる赤シャツはチンピラ然とした態度だが、何があっても負けないという根性はアッパレだ。見下げる黒シャツ、怒鳴るでもなく勝利者の風格はあるのだが、いかんせん決着がつかないのには困りが顔だ。


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 対座すること2,3分、そのうちに離ればなれになった。観衆も一安心と思いきや、それでも負けないのだが赤シャツだ。画面左の方で、右側にいる黒服を挑発している。「カモン、カモン」と手招きして、左手首にジャンバーを巻いて、ボクサースタイルで相手を威嚇する。かといって殴り込みをかける元気はない。元気の良いのは声とポーズだけだ。だって、力では既に負けたのだから、それでも力を鼓舞するのがケンカなのだろう。
 黒服は赤シャツの挑発をただ見ているだけだ。
 そのうちに人だかりの輪は膨らみ始めた。
 どうなるのか・・・、黒服は相手をせず立ち去るのか・・・、それでは背中に赤シャツの罵声を浴びるだけだ。攻めても勝ちはするが、赤シャツはめげないだろう。声も出せないぐらいにやっつける、それは互いに死にもの狂いで、ケンカの世界を越えている・・・。さて、どうなるか・・・。

 決着はアッサリとついた。
 黒服は赤シャツに近づく。何かを一言二言。何を言ったのかは聞こえもしないし、分かりようがないが、二人は肩を組んで建物の中に消えていった。

 元気一杯、迫力あるケンカだった。赤シャツが血染めの唇をなめまわしていたのが忘れられない。プッと吐き捨てては目尻を吊り上げていた。
 服も建物も道行く人も赤く燃えていた。



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by sakaidoori | 2012-04-11 09:52 | 【2012年上海旅行】


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