栄通記

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2012年 04月 03日

1684)①「Bee hive(アトリエ)展 Ⅱ 2012」 茶廊法邑 終了・ 3月24日(土)~4月1日(日)

  
○ Bee hive(アトリエ)展 Ⅱ 2012 
   
    
 ・会場:茶廊法邑
    東区本町1条1丁目8-27
    電話(011)785-3607

 期間:2012年3月24日(土)~4月1日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで) 

 【参加作家】
 齋藤由貴 佐々木けいし 佐々木仁美 佐藤あゆみ 富樫麻美 菱野史彦 松田郁美 森まゆみ 吉成翔子 ・・・以上、9名

ーーーーーーーーーーーーーーーー(4.1)

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          ↑:(アトリエの連絡先と所在地。)


 「ビー・ハイブ(Bee hive)」、西区八軒で金工作家を中心に、木工、絵画作家を含めたアトリエ。
 道教育大学佐々木けいし氏が何かと中心になって設立されたのだろう。設立はそうかもしれないが、運営となれば設立者の思惑を越える。このアトリエ展もそうだろう。いや、まだ想定内かもしれない。
 多くの参加作家は若そうだ。大学を卒業した後も制作する事自体が大変だろう。「アトリエを持つ」、それは作るという意志であり実践だ。「発表する」、それはアトリエの成果であり、作家が作家と呼ばれる瞬間だ。おそらく、「アトリエ展」は厳密な意味での発表ではないかもしれない。だが、発表には幾つかのプロセスがあるものだ。今展も作家が屹立する為の有益な刺激展だろう。「見る人の為」というよりも、「作り手の為」という要素が強い。だから、他のグループ展とは違って、アトリエの延長と断絶として見ればいい。僕はそういう目で今展を見た。



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     ↑:松田郁美、「目指すものまで・・・」。


 中央で凛々しく控える記念碑のよう。歯車のような鉄のパーツを作り、平らなものは柱の足下に敷き詰めている。ネジなどの立体的なものは上を目指して集合し伸びている。
 増殖するエネルギーよりも、穏やかなたたずまいを感じる。天を恋いこがれて目指す、というよりも、均整美を誇示しているよう。

 床の部品が部屋中に拡がればいい。それは静かな夜、暗い深い海。さらに増殖へ向かうか、逆に消滅へ向かうか、臨界点まで拡がった最後の決断の時だ。
 頭はさらに天を目指せばいい。鉄の浮き雲があってもいい。頭は雲を突き破る。あるいは切り離された支柱をこの作品の上に吊したい。 伸びたところに何があろう?見果てぬ夢なのだろう。
 極端な連続と断絶、増殖と消滅を松田作品に夢見てしまった。


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     ↑:菱野史彦、「Mini Stove 第1号~第4号」。


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 何と可愛いこと。何と丁寧に几帳面にいたわるように作っていること。
 久しぶりに見る「手のひらの宝物」だ。



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     ↑:森まゆみ、「虫取地蔵」。


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 これまた愛すべき作品だ。
 可愛さは当然だが、このフックラとした丸やかさが良い。丸顔の女の子が頬を目一杯に膨らませている、そんなあどけなさと生命力だ。


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          ↑:佐々木仁美、「闇の棲家」。


 変な作品だ。変なのだが、過去の作風の流れとは一味も二味も違って、とても楽しい。
 佐々木仁美の主題は「命」だろう。それは構わないのだが、普通で素直すぎて物足りない感じがしていた。昨年の個展時、針金で鈴を包み込むような作品を作ていた。ブロンズではどうしても大きくできないので、大きくする為の窮余の一策だ。だが、大らかな感覚や遊びがあってが良い作品だと思った。
 今回は自由無碍というか、「作っちゃた、色も塗っちゃった」風で面白い。生真面目な女性の小さな変身を見る思いだ。


 残りの作家は②で。続けて書きます。

by sakaidoori | 2012-04-03 23:34 | (茶廊)法邑


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