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栄通記

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2012年 03月 12日

1656)②「2011年度 北海道教育大学 修了・卒業制作展(札幌会場)」サテライト 2期:2月29日(水)~3月13日(火)

   
○ 2011年度 北海道教育大学 修了・卒業制作展  

 【札幌会場
 会場:北海道教育大学・札幌駅前サテライト
     中央区北5条西5丁目7
      sapporo55ビル4階 
      (紀伊國屋書店札幌本店の入居しているビル。)
     電話

 1期:2012年2月15日(水)~2月27日(月)
 2期:2012年2月29日(水)~3月13日(火)

 時間: 10:00~21:00
      (最終日は、~17:00まで。土日は10:00~16:30。)


 【岩見沢会場】
 (省略) 

ーーーーーーーーーーーーーーー(3.7)


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 この部屋は日本画・立体・書です。
 どの会場風景でもお邪魔しているコンクリート作品から個別掲載です。


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     ↑:立体造形・小菅謙、「地」・270×180×200㎝ コンクリート。

 踏んでも構わない作品。むしろ、学生としては踏みつけて飛んで跳ねて作品と遊んで格闘してもらいたいのでは。遊ぶといえば、鑑賞者参加・交流型作品なのだろう。確かにそういう面もあるのだが、「オレを踏んでくれ!壊してくれ!罵倒してくれ!」という青年の叫びのようなものも秘めているかもしれない。自画の変身像です。かといって、破壊願望ではないでしょう。あまりに表面が綺麗で、「醜さ」の片鱗もない。めったに見せない晴の舞台を楽しんでいるのです。


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     ↑:立体造形・井上愛美、「ためごろうくんとその兄弟」・20×28×82㎝ 6点 発泡ウレタン 石膏粘土 スポンジ 糸 服 他。


 何と愛すべき涙の出そうな子供達でしょう。気分は直立不動、視線は前方斜め上部、目を見開いて、その人に呼びかけよう!その人の来るのをお待ちしよう。陽は沈み陽は昇り、寒い日も暑い日も、その日の来るのをお待ちしよう。この祈る姿、愛と涙の6人衆です。


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     ↑:日本画・篠田友紀、「かみふるふる」・1818×2273㎜ 木製パネル 土佐麻紙 膠 岩絵具 胡粉。


 出品している日本画はサイズはほぼ同型で、大作ばかりだ。「大きく描け」という指導だろう。この精神で、今後とも描き続け、発表して欲しい。

 この作品、短冊状の紙が画面上部を無数に覆っている。これはセールス・ポイントだ。残念ながら、描くことに忙しすぎて、この情念・エネルギーの産物の訴える力は乏しかった。積み重なり、ひしめき合い、ぶら下がる短冊、その視点と努力は素晴らしい。表現力が増せば胸騒ぎを越えた力を発揮すると思う。俄然頑張って、その辺の力を付けてリベンジして欲しい。


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     ↑:大島奈穂、「あの日落ちたひかり」・木製パネル 水干絵具 岩絵具 土佐麻紙 他。


 直線を駆使して、いろいろと絵画表現を勉強しているのだろう。光にも注意しているのだろう。「直線と光」、当然「空間」も研究課題だろう。その成果をまとめた作品だろう。


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     ↑:日本画・尾崎明菜、「贖い」・サイズ等はいままでとほぼ同じ。


 人が死んでいるし、一つ目小僧のようなお化けもいるし、経文のような紙片もあり、オドロオドロした雰囲気ではある。全面に意を払って、物語を作る姿勢・努力は良い。が、怨念等の表現となると、画題ばかりに頼っていて意外に恐くない。コミカルでもある。「怖さと可笑しさ」がテーマなのか、「人の負の情念」がテーマなのか?そこんところは見続けていけばわかることだろう。


 教育大学卒展の全般の紹介をするつもりでした。ミスター・コンクリートが好きになって、その部屋ばかりをのせてしまいました。
 何はともあれ、13日の火曜日までです。

by sakaidoori | 2012-03-12 12:18 | サテライト


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