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栄通記

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2012年 03月 18日

1663)①「種種展 (札幌大谷大学短期大学部総合造形コース2年生6人)」cai02 終了・2月25日(土)~3月3日(土)

 

○ 種種展 
    札幌大谷大学短期大学部 専攻科美術専攻 総合造形コース2年の
          6人による展覧会
 
  
         
 会場:CAI02 raum1・2・3
      中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 
      (地下鉄大通駅1番出口。
    ※注意⇒駅の階段を下りてはいけません。
          昭和ビルの地下2階です。)
     電話(011)802-6438

 会期:2012年2月25日(土)~3月3日(土)
 休み:日曜・祝日  
 時間:13:00~23:00

※ オープニングパーティー ⇒ 初日 18:00~

 【参加作家】 
 岡本いつか 加藤育美 小林奈津美 堀文香 山下絵里香 若原理那 
          
ーーーーーーーーーーーーーーー(3.3)

 「学生を終わることになった。まだやりたいことはアル。かなりやる気はアル。このやる気、どうしよう?ひとまず学業成果をお見せしよう」という展覧会だ。
 だから、全体テーマがあるわけではない。ことさら共通性があるわけではない。いわゆる、「ふぞろいのリンゴ達の、不揃い展」だ。
 以下、流れに沿って紹介します。地下全室を使っての「女学生やる気展」、付き合って下さい。


1663)①「種種展 (札幌大谷大学短期大学部総合造形コース2年生6人)」cai02 終了・2月25日(土)~3月3日(土)_f0126829_1048177.jpg


 明るくて狭い部屋から紹介します。


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          ↑:堀文香、「Radice」・インク キャンソン紙 木製パネル。


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 大きく描き上げたことが良いことだ。線描を愛する栄通としては、気になる存在だ。こういう若手に呼びかけて、線描展でも開きたいものだ。

 卒業後はなかなかこれだけの大作を続けることは大変でしょう。ですが、描くことが好きな方でしょう、小さなものでも描き続けて、描き溜めて、小さくても個展を開きましょう。線質の変化、物語の深化など、見る楽しみも増えることでしょう。








1663)①「種種展 (札幌大谷大学短期大学部総合造形コース2年生6人)」cai02 終了・2月25日(土)~3月3日(土)_f0126829_1111916.jpg
     ↑:山下絵里香、「NANA」、羊毛フェルト 毛糸 針金 アクリル絵の具 他。


 つい最近この作品は紹介済みです。しかし、ここでアップしないで通り過ごせば、「山下・ナナ」の祟りにあいそうだ。はにかんで、こにくたらしそうな顔、しかし大きな目はこちらをにらみつけている。負けないでにらみ返そう。しかし、若い女性のパワーには撃退されるに決まっている。すごすごと次に行こう。


 次は、岡本いつかの「たらこ唇のヘビひよこ」だ。こまっしゃくれたその可愛さを堪能して下さい。


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     ↑:岡本いつか。左から、「真冬のゲレンデ」、「いたずら」、「宝石箱」、「言うことききなさい」・フェルト モール 綿 厚紙 他。


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 可愛くて面白いです。出品数がこれだけならば、印象記もそれで終わりそうだ。楽しいが、言葉は必要ない。
 次の小塊を見て下さい。


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     ↑:「ピヨつむり」・フェルト モール 綿。


 これには心が騒いだ。もう100個、いや、300個ぐらいは作って、「岡本いつこの部屋、『ピヨ子、暴れまくる』」を表現したらいい。一個だけなら、「可愛いね、楽しいね」で終わりかねない作品でも、過剰な数の世界になると、おぞましさ、グロテスクさ、泣き笑いが生まれる。疑似人間集団の過剰な感情が誕生する。可愛さと不気味さの両立だ。


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          ↑:「まどろみ Bouquet」・モール フェルト 綿 プラスチック。


 上の写真、奥の方で本をめくっている人がいます。
 次はその本です。


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          ↑:若原理那、「へんてこオモチャ」・シルクスクリーン インク アルシュ紙。


 大きな絵本です。
 絵本は好きなのですが、美術展では絵本を読まない時が多い。絵の一瞬性に、読書の時間性がついて行けないようだ。というわけで、写真紹介で終わります。


 項を改めて隣室の暗い部屋の案内です。
 (②に続く。)

by sakaidoori | 2012-03-18 00:03 | CAI02(昭和ビル)


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