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栄通記

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2012年 03月 06日

1647)「釣谷幸輝 『ケルプ博士の奇妙な発明』シリーズ」 ト・オン・カフェ 終了・2月21日(火)~3月4日(日)

○ 釣谷幸輝  Dr Kelp's Curious Inventions 

     ケルプ博士の奇妙な発明シリーズ 

         
 会場:TO OV cafe(ト・オン・カフエ)
      中央区南9西3-1-1
       マジソンハイツ1F
      (地下鉄中島公園駅下車。
      北東に徒歩2分。北東角地。)
     電話(011)299ー6380

 会期:2012年2月21日(火)~3月4日(日)
 休み:会期中無休
 時間:10:30~22:00
      (日曜日は、10:30~20:00)
 電話:(011)299-6380

ーーーーーーーーーーーーーーー(3.3)

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 「ケルプ博士」とは、19世紀のロンドンで活躍した発明家。魚介類を用いて、反産業革命製品にチャレンジした滑稽な紳士である。いや、彼が滑稽なのではない。発明品の愛すべき他愛のない姿が滑稽であり笑わずにはおれない。しかし、それらは今では完全に忘却の彼方へと行ってしまった。哀しむべき現実にもご配慮を頂きたい。

 さー、その発明の品々が、ここ札幌・中島公園近くでのお披露目となったのです。日本上陸初公開の名誉は、ロンドン・カフェならぬ、名だたる名所「ト・オン・カフェ」であります。

 「初公開」と紹介してしまった。御免!今やその存在は大英帝国はおろか全地球には存在しません。しかし、富山在住の版画家・釣谷幸輝氏が永年の調査発掘の結果、その全貌を小口木版という美術スタイルで再現してくれたのです。ケルプ博士への追悼を込めて、それらは手のひらに収まる標本として我々は見ることになったのです。日英軍事同盟を結んだ我が日本で、博士の精神が標本として永久に残る、その記念として「栄通記」に足跡を残したいと思います。

 それにしても、釣谷氏には万雷の拍手を贈りたい。何が悲しくてか、富山からわざわざ札幌に来られたのです。確かに、ロンドンに行くよりは近いが、歩いて来るには遠すぎる。もしかしたらケルプ博士の秘められた発明品で、「魚雪」に変身しての来札かもしれない。その辺のところを確認インタビューしたいのだが、今はすでに帰られてしまった。今頃は、暗い部屋の裸電球を頭にかざし、コツコツチマチマとオタクさながらの姿で版画の神と戯れていることでしょう。


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          ↑:「珍発明 1 魚帽子」。


 展示台一号の紹介作品。「魚帽子」、魚の頭をデザインした帽子。頭が蒸れれば、チャックで口を開けて風通しをよくするというスグレモノ。当然、ホントのようなウソです。写真をクリックして、作家の余裕しゃくしゃくとした言葉を楽しんで下さい。


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     ↑:左から 「海月傘」、「コバンザメレター」。

 巨大クラゲによる傘、なかなか良い感じ。有閑マダムには人気がでそう。
 コバンザメレター。恋人あるいは間男との別れ際に、その人の背中にソット貼り付けて、燃える秘め事を手紙。コバンザメの香と女の残り香が男の心を一層燃え立たせる。


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     ↑:左側から:「奇妙な発明 3 アンコウ靴」、「奇妙な発明 5 魚スプーン」。


 (写真を拡大して、文字説明も読んで下さい。作家の、商品(タイトル名)に対する強い拘りと愛着をみることができます。)



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     ↑:左から:「猫ワナ」、「魚マスク」。 



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 ゼンマイ仕掛けのカラクリ箱?というよりも幻灯機でしょう。白い手袋をはめて、ハンドルを廻して、中の映像を見るのです。儀式めいた所作が大事なのです。できれば山高帽を被ってもらいたいのですが、ここは日本だから仕方がない。


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   ケルプ博士は実在ではありません。
   釣谷幸輝氏の夢の産物です。
   しかし、ケルプ博士の存在を信じるかどうか?
   それは皆さんの想像力が決める事です。
   ケルプ博士を、その試みを貴方は信じますか?

by sakaidoori | 2012-03-06 00:01 | (カフェ)ト・オン


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