栄通記

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2012年 03月 02日

1640)「第102回 北海高校美術部どんぐり会・展」 セントラル 終了・2月7日(火)~2月12日(日)

○ 第102回   北海高校美術部どんぐり会・展   


 会場:大丸藤井セントラル・7Fスカイホール
     電話(011)231-1131
     中央区南1条西3丁目
      (東西に走る道路の南側)

 会期:2012年2月7日(火)~2月12日(日)
 時間:10::00~18:00
     (最終日は、~16:00まで)

 【参加学生】  
 3年  鳥居茉弥 佐々木智香 穴吹舞織  
 2年  中北朋花 山崎晃平  
 1年  木全佑衣 本田希理 川原みさと 利根川美樹 福永ふゆ 清藤陽香 島谷恵理 高畠沙月 福江理人 
 賛助出品: 書と絵の五人展 

ーーーーーーーーーーーーーーーー(2.11)


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 北海高校美術部の一大特徴は、「うるさいくらいに元気が良い」、ということです。残念ながら今年はそれ程のうるささはない。理由は至極明快です。2、3年生の作品が少なく、圧倒的に新1年生作品ばかりだからだ。だから、初体験のような大判油彩に挑戦している初々しさを今年は楽しめばいいのです。

 多くの学生を載せたいのですが、限りなく割愛します。


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          ↑:2年・中北朋花、「eat ! out」・S50号。


 カラフルで、人面がちょっとグロテスクで、一見何を描いているのかが分かりにくくて、その意味不明性が持ち味の作品だ。視点が定まりにくさで、見る者を挑発している。それは、女の子のトンチンカンな勢いを表現していて、見慣れてくるとフキ笑いで挨拶がしたくなる。


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     ↑:1年・高畠沙月、「アルマジロ Ⅰ Ⅱ」・50号。


 左側のアルマジロがお気に入り。ビックリ仰天カラフル「アルマジロ」だ。太陽を抑えて描いているのだから、もっともっとアルマジロが七変化でも僕は好きだ。もっと体型をアレンジしても楽しいだろう。1年生だから少し遠慮したのだろう。しかしです、この写真で見るよりも実作はポーンと元気溌剌なアルマジロが迫ってきます。高校生ならではの秀作だと思う。


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          ↑:1年・清藤陽香、「草原」・15号。

 タイトルは「草原」だが、まったく草原に関係ない絵だ。だから「草原」というネーミングが良いのだと思う。何も描いてないような作品だから、15号という小品にしたのだろう。
 さて、皆さんはドアの中に、ドアの向こうに何を見ますか?


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          ↑:1年・川原みさと、「青春期」・50号。


 この作品も冒頭の中北朋花作品と心を同じくしている。
 女の子の三角胸がなぜか印象的。カラス顔と同時に青春期の最前線の現れだ。
 「青春期」とは悩み多き多感なものだが、この絵は向かうところ敵無しの気概も備えている。多感なパワーだ。


 版画作品が素晴らしかった。


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          ↑:1年・本田希里、「秋風に赤とんぼ」・30×36㎝。


 藪の中は秘め事、チューリップの茎は怪しげに何かを求めて悶えているよう、チューリップの花弁は目鼻口のない顔、うねっている、そして大きくトンボがある、羽ばたいている。ヒュー、ザワザワ、クックックッ・・・何とも言えないドキドキ感が画面を覆っている。余韻漂う秀作だ。



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          ↑:3年・鳥居茉弥、「Tea break」・18×20㎝。

 (ピンボケです、すいませんでした。) 
 こちらの作品は画面一杯にそつなく物が散りばめてある。コンパクトしっかりと描き込んだものだ。版画特有の白黒が、何かしら物語の始まりを告げている。


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         ↑:1年・木全(きまた)佑衣、「野菜籠」・30×36㎝。


 コンパクトにきゅっと脇を引き締めた作品。白黒のバランス、描かれているところと無いところのバランス、などをきっちりとした枠の中で処理している。

 「野菜籠で野原にピクニック」というよりも、おすましさんの自慢げな野菜籠、小粋に腕に抱えている姿が目に浮かぶ。

by sakaidoori | 2012-03-02 00:02 | 大丸藤井スカイホール


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