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内山恵利・個展
会場:さいとうギャラリー
中央区南1条西3丁目1
ラ・ガレリア5階
(北東角地。1階が日産のショールーム。)
電話(011)222-3698
会期:2011年11月8日(火)~11月13日(日)
時間: 10:30~18:30
(最終日は、~17:00まで)
ーーーーーーーーーーーーーーー(11.8)
(以下、敬称は省略させて頂きます。)
道都大生のグループ展で、内山恵利は一人沢山のテキスタイルを出品していた。「大きく自分を見せたい根性」に好感をもった。図柄は型染めではなく、肉筆線による人の顔だった。それは今展にも出品している。絵画といってもいいだろう。肉筆をシルクスクリーンに生かすという事で、興味を持った。しかし、大きく自分を見せたい精神に反して、絵の細さは似合っていなかった。自信あふれる肉筆線で、気分が拡がる図柄になればと思った。
(上の作品群は概ね旧作で、下が新作。)
下の新作群はまさにお気に入りだ。ボンボンボンとこちらに攻め込む姿勢が良い。若さあふれる実直さがいい。広い会場に並べても、その目立ちたがり根性は負けないだろう。
僕には末法臭い作品にも見えた。葬式の飾り幕に使いたい。冠婚葬祭をテーマにした舞台背景などはどうだろう。
会場には絵画作品もある。どす黒い赤系といえばいいのか、渋い色合いを内田恵利は好むようだ。茫洋とした丸みとともに、シルク作品と通じる。
一方で、内に籠もりたいという気分も絵画には感じる。柔な「内に籠もりたい精神」は彼女には似合わない気がする。外に発散する力、内向きの柔な姿、表現したい気分はいろいろあるのだろう。垂れ幕のシルクスクリーンとしてではなく、シルクスクリーンを応用したテキスタイルとして開花して欲しい。