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栄通記

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2011年 11月 11日

1613) 「自我の形象展 10th」 たぴお 11月7日(月)~11月12日(土)


○ 自我の形象展 10th
 

 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (仲通・東向き。建物1階に郵便局有り)
     電話(011)251-6584

 会期:2011年11月7日(月)~11月12日(土)
 時間:11:00~19:00

※ オープニング・パーティ⇒11月7日(月) 18:00~ 

 【参加作家】
 伊藤詩帆 井村郁子 岩佐淑子 タカダヨウ 竹内はるみ 名畑美由紀 林教司 原田勢津子 兵藤いずみ 藤川弘毅 三上詩織能和和行・・・以上、11名

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(11.3)

 オープン初日、しかも遅い時間の宴たけなわ頃の訪問でした。見知った顔、見慣れぬ顔、たくさんのお顔の間からの作品鑑賞になり、写真もあまり撮れませんでした。そういう訳で、全体風景と幾つかの個別作品の紹介で、言葉は限りなく少なくなると思います。


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          ↑:名畑美由紀


 賑わっている会場に突然の参加、いきなり目に入ったのが上の作品だ。「何だ、こりゃ?」というもので、色はピンクで心地良いのですが、何とも形が不格好だ。瞬時に、「ふわふわお岩さん」と名付けてしまった。当会場でこういう変な作品を力強く出す作家は「名畑美由紀」さんしかいない。「ナハタミユキの変なシリーズ」絶好調版でした。


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          ↑:井村郁子

 気品漂う紫です。この作品は距離をおいてゆったりと見る方が良い。紫が静かにドッドッドッドッと近づいてくる。着物の生地色のような細やかさで、押し殺した派手さが迫ってくる。


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          ↑:伊藤詩帆


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 日々の気持ちを絵日記にして貼り合わせたものだ。その日の幸せ気分の心象画というよりも、青春のギラギラ光る一断面といった感じがあって肉声画に近い。その日記行為は発表を前提にしたもので、他人に晒す直接的な自我の表白でもある。意欲満点で今展のタイトルにふさわしい。「自我の形象」だ。
 作品は濃淡のバリエーションはあるが、基本的に薄い。だから、見た目には迫ってこない。一般的に言えるのは、強い主張線は濃い。だから、主張をもやらしている感じだ。それが作家の「自我だ」と言えばこちらは何も言えない。作品として見るならば意欲的気分に反して見る側の目からは遠ざかる。そのアンビバレンスが作品効果になれば良いのだが、印象度高める効果にはなっていない。おそらく、今展に関わる強い気持ちと、「見せる」という行為の遠慮がちさが、作家の中で整理不足なのだろう。
 強さと弱さが入り混じった、好感のもてる作品だった。



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          ↑:能和和行


 学生ではあるが、発表経験は充分だ。だからだろう、多人数のグループ展ではあるが、遠慮することなく広いスペースで開示している。そして、横拡がりの空間を生かすようにして、たゆたゆしい模様が浮遊している。



[#IMAGE|f0126829_911189.jpg|201111/11/29/|mid|          ↑:兵藤いずみ


 シナプスの連合体のような模様を描く画家だ。基本的には個展の人なのだが、こそっとグループ展に参加して自作の傾向・雰囲気を他人の作品の中で確認している。
 本当はじっくり見たかったが、酒ばかり呑んでいて遠くからの眺めに終始してしまった。強さ・奥いき・運動の程度などを確認しているようだ。



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          ↑:藤川弘毅


 ノートパソコンの画面と一眼レフカメラが合体したようなムードだ。その目で宇宙を除いている。

 最近の作家は遊び心はあるにはあるのだが、立体造形そのものを凝視している。写真家でもあるから、写真も使うのだが、最近は素材としての写真であり、立体造形の強さ調和の一環でしかない。
 今回は気楽な感じで、自己の頭の中を切り取って世間を浮遊している感じだ。


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          ↑:林教司、「月とレモン」。


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          ↑:タカダ ヨウ


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     ↑:原田勢津子


1613) 「自我の形象展 10th」 たぴお 11月7日(月)~11月12日(土)_f0126829_932553.jpg アトリエからの直行のような青年がいた。良いね~、楽しくなっちゃう。派手ではあるがイマイチ派手ではない。

 「赤がないではないか、ピンクがないではないか!」
 「はぁ、スイマセン」
 「ド派手なショッキング・ピンクで街を闊歩だね。次はよろしく」

by sakaidoori | 2011-11-11 09:05 | たぴお


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