1612) 「佐藤一明・彫刻展」 ﾄ･ｵﾝ･ｶﾌｪ 11月1日（火）～11月13日（日）

○　佐藤一明・彫刻展　　　


　会場：TO OV ｃａｆｅ（ト・オン・カフエ）
　　　 　　中央区南９西３-１-１
　　　　　　　マジソンハイツ１Ｆ
　　　　　　（地下鉄中島公園駅下車。
　　　　　　北東に徒歩２分。北東角地。）
　　　　　電話（０１１）２９９ー６３８０

　会期：2011年11月1日（火）～11月13日（日）
　休み：会期中無休
　時間：１０：３０～２２：００
　　　　（日曜日は、１０：３０～２０：００）
　電話：（０１１）２９９－６３８０

ーーーーーーーーーーーーーーー（11.9）

　　　　　↑：（屋外から。ガラスにピッタリと顔を付けた子供目線。）









　（以下、敬称は省略させて頂きます。）

　ストーブでお馴染みの佐藤一明だ。

　「こりもせずに、またストーブ？」
　そんなことを言う事なかれだ！
　「こりもせずに、またストーブだ！」
　冬は近いのだ。
　「ストーブの時期なのだ、サトウカズアキの時期なのだ」

　かわいいストーブだ。
　ちょっと手にかかえて、あれこれとこねくり回したい。緻密に成功に作ってないのが良い。悪戯して壊しても怒られそうにない。煙突を折っちゃっても笑って平気な顔をしてくれそう。もし、氏がストーブから離れても、この感覚は保ちそうだ。ことさらストーブである理由はないだろう。

　儀式として、最後に点火式をするそうだ。ストーブの中に紙なり何なりを入れて燃やすのだ。その燃え跡が随所に強く残っている。中を見れば火事場跡のようだ。マキを入れる口はすすで汚れている。子供のどろんこ遊びの顔のよう。この儀式はストーブ作品ならではだ。ストーブを止めない理由かもしれない。
　全く子供じみた遊びをする作家だ。自作をいつもいつも燃やすなんて。遊び心はストーブに余計な物を引っ付ける。
　「いらっしゃいいらっしゃい、新式ストーブができたよ！佐藤金物店の自慢のストーブだ。
　三体合体したストーブだよ！よ～く燃えるよ！他にもあるよ～。工場の煙突型ストーブだよ～！飛んでけ飛んでけ～、煙よ飛べ～。おちんちん型空気穴ストーブもあるよ～、いろいろあるよ～、暖かくて夢のある佐藤金物商店の新型ストーブだよ～」

　そしてチョッピリ哀しくもなる。それは子供時代を思い出すからか？燃やすという無駄な儀式に感ずるからか？これも一つの男のロマンなのだろう。


　（個別作品を載せます。ピンボケ写真が多くて、数多く紹介できないのが残念でした。）　

















　　　　　↑：いつになく綺麗です。形も流線型を採用していて、お洒落です。近未来型対応ストーブですね。未来型だから夢があるかというと、機能性が克ちすぎていて、夢半ばといった感じです。でも、会場中央の展示ですから、作者会心の自慢作かもしれません。