栄通記

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2011年 11月 03日

1603) 「林教司・個展 『Water Seed (水の種子) 2011』」 たぴお 10月31日(月)~11月5日(土)

○ 林教司・個展 

     Water Seed (水の種子) 2011
 

    
 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
      電話・林(090)7050-3753

 会期:2011年10月31日(月)~11月5日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00
      
ーーーーーーーーーーーー(11.2)

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     ↑:「water seed ー水の種子 2011」・2004。

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 綺麗な個展だ。
 暗く沈鬱なテーマが、ずっしりと迫る。


 「2004年 悲しき海よ、静かであれと
   祈りを込めて種子に封じた。
     2011年 かなしき海をあの日と同じに
       祈りを込めて種子に封じた
               
           water seed (水の種子)
                       林 教司」


 2004年と2011年の「悲しき海」に「静かであれ」という。巨大地震による海の恐怖だろう。スマトラ沖地震と東北地方太平洋沖地震のことだろう。

 スマトラ沖地震の時、映像で津波の恐怖を目の当たりにした。攻め寄せる津波に人々は逃げ、退いた後の人々の街は無惨な姿を残していた。しかし、他国の出来事として僕は見ていた。その時僕とは違って、何かの真実を見、それを画家は絵にした。
 そして今回の日本地震と津波だ。同胞の街を人々を襲った。

 林教司氏のライフモチーフは鎮魂と挽歌だと思っている。
 家族のこと、肉親のこと、両親のこと、伴侶のこと・・・画家の私的動機が楕円形の卵として結実する。それは子宮であろう、種子であろう、生命の主張でもあり、回帰すべき女性への思慕でもあろう。
 荒れ狂う海はもしかしたら画家自身かもしれない。やさしき女性の怒れる姿かもしれない。

 全(まった)き水辺線、完璧な直線と楕円形。全ての色は剥ぎ取られ深い一色のみ、卵形の中だけが海のしじまを映している。それは個人史に支えられた生命史への比喩と象徴と昇華であろう。


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     ↑:右側、「「water seed (水の種子)」・2005。


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 暗い絵画達と伴にいる喜び、それは不思議な時間だ。やはり絵画は個展だ。
 それにしてもニクイ個展である。このお洒落さは何なのだろう。多くの画家はうらやむだろう。


f0126829_21581937.jpg     →:「種子の為の27」。





 

by sakaidoori | 2011-11-03 22:15 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
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