2011年 10月 26日
○ Phot Art Collection 2011 3SS (写真3人展) 佐藤正行 鳴海介 澤田千香子 会場:CAI02 raum 中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 (地下鉄大通駅1番出口。 ※注意⇒駅の階段を下りてはいけません。 昭和ビルの地下2階です。) 電話(011)802-6438 会期:2011年10月1日(土)~10月8日(土) 休み:日曜・祝日 時間:13:00~23:00 ※ オープニングパーティー ⇒ 初日 18:00~ ーーーーーーーーーーーーーーー(10.1) 隣室では、200%自己主張の「鈴木涼子・展」が同時に始まった。小品中心主義の当展とはあまりにもアンバランスだった。それが意外な効果になればよかったのだが、「涼子・裸体」の大きな作品群に、こちらは圧倒されそうだった。いずれにせよ、全館写真展ということは良いことだ。 初日はオープニング・パーティーということで、全体風景が撮れなかった。上の写真だけで想像して下さい。 右回りに書いていきます。 ○ 鳴海介 (ナルミスケ)の場合。 【odeur】札幌在住。 白黒のヌードとカラーのライブ・生活・人・エトセトラのスナップ集だ。色合いのベタッコサが力感・エネルギーを伝えたいところだが、意外におとなしい。撮影者の被写体への情熱や意欲は感じるのだが、なぜか空回りしているみたい。思うに、撮影時に作品を他者に見せるという強い意識が薄かったのでは。発表の経験不足があるのではと思った。そういう意味では力を込めたスタート展だ。 このベッタリ感、嗅覚は好きだ。遠慮や上品さをいったんは脇において、「ここまでするか」という写真体臭が伝わればと思った。 ○ 佐藤正行の場合。 【faces】、小樽在住。 「小樽の壁」が被写体だ。壁を愛する人で、10年以上も撮り続けている。色に重きを置いた絵画的壁だ。実際、氏は絵画も手がけていて、先日の小樽市展にも女性画を出品していた。 「壁」の年輪は切り捨てないまでも、時を経た美しさに主眼があるようだ。色による美しさ重視という意味で女性的だ。強い色感の持ち主のようだし、個展による「佐藤・壁」を見たいものだ。鳴海介氏とは違った意味で、軽い余裕を感じた。もったいない。 ○ 澤田千香子の場合。 【仔鹿を追って森の中へ】、小樽在住。 以上が今展の全作品。物語が展開していく。 澤田千香子は「作る人」だ。「遊び心で作る」、と言葉を添えよう。撮る側の心象性とか、被写体の存在感やリアリティーなどは、「作る」の後から生まれる結果だ。 今回は写真を切ってはつなげ合わせて、それらをスキャナーしたものだと聞いた。澤田流合成、あるいはコラージュだ。だが、試作中と範囲内のおとなしい表現で、「自由で物怖じしない遊び心」ではなかった。狭い空間での3人展ということ、新たな試みの様子伺いということがこうなったのだろう。一点一点の作品の完成度とか、「粗筋としての物語」にもこだわり過ぎたかもしれない。 だが、「遊ぶ人、作る人の澤田千香子」は再確認した。もっと大きな作品、もっと自由な作品構成、もっとオテンバナな遊び心、もっと大胆な作り、これが彼女に対する個人的期待だ。 追伸:オープニング・パーティーへのご招待、ありがとうございました。美味しいお酒と楽しい時間でした。
by sakaidoori
| 2011-10-26 20:58
| CAI02(昭和ビル)
|
アバウト
丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
検索
最新の記事
ファン
カテゴリ
全体 ★ 挨拶・リンク ★ 栄通の案内板 ★アバウトの写真について ★ 目次 (たぴお) (時計台) 市民ギャラリー (写真ライブラリー) さいとう 大丸藤井スカイホール (ユリイカ) ミヤシタ テンポラリー af 北専・アイボリー CAI(円山) CAI02(昭和ビル) (大同) アートマン アートスペース201 大通美術館 STVエントランスホール コンチネンタル 資料館 門馬・ANNEX 百貨店 (カコイ・ミクロ) 4プラ・華アグラ 石の蔵・はやし (シカク) ☆道外公共美術館ギャラリー (アッタ) 奥井理g. ★ 案内&情報 ★ 訪問客数 ◎ 樹 ◎ 花 ◎ 山 ◎ 本 ◎ 旅・飛行機・船 ◎ 温泉 ◎ 個人記 ◎ 風景 ◎ 短歌・詩・文芸 ☆★ ギャラリー巡り 写真)光映堂ウエスト・フォー (いろへや Dr.ツクール) JRタワーARTBOX ポルト 写真)富士フォト・サロン 道新プラザ 紀伊國屋書店 S-AIR ◎ 自宅 (ニュー・スター) 札信ギャラリー (マカシブ) (自由空間) 真駒内滝野霊園 サード・イアー (どらーる) 区民センター ★★ 管理人用 山の手 富樫アトリエ (プラハ2+ディープ) ★ギャラリー情報 ★ パンフより 創(そう) (オリジナル) ATTIC 美容院「EX]内 ADP 粋ふよう エッセ ◎ 雑記 ★「案内版」アバウトの写真 ☆北海道埋蔵文化センター ☆三岸好太郎美術館 ☆本郷新彫刻美術館 ☆芸術の森美術館 ☆函館美術館 ☆札幌・近代美術館 ☆モエレ沼公園 ☆旭川美術館 ☆北海道開拓記念館 ☆帯広美術館 ☆関口雄揮記念美術館 (☆夕張美術館) ☆(倶知安)小川原美術館 ☆(岩見沢)松島正幸記念館 ☆(室蘭)室蘭市民美術館 ☆北武記念絵画館 ★その他 【道外・関西】 ー [石狩] [ニセコ]有島記念館 [岩見沢]キューマル 他 [音威子府] [深川] [苫小牧]博物館 [洞爺] ☆小樽美術館 市民ギャラリー [美唄] [江別] [室蘭] [小樽] [帯広] [恵庭] 夢創館 【北広島・由仁】 [函館] [夕張] [三笠] [赤平・芦別] 【幌加内(政和)】 (くらふと)品品法邑 (茶廊)法邑 (カフェ)れんが (ブックカフェ)開化 (カフェ)アンジュ (カフェ)北都館 (カフェ)エスキス (画廊喫茶)チャオ (カフェ・soso) (カフェ)ト・オン (カフェ)アトリエムラ (カフェ)サーハビー 槌本紘子ストックホルムキ記 (画廊喫茶)仔馬 (ギャラリー&コーヒー)犬養 Plantation CAFE BLANC(ブラン) - コレクション ■ 複数会場 公共空間 ー ◎ 風景 新さっぽろg. ー ○ 栄通日記 学校構内 ー ◎ライブ路上パフォーマンス 道銀・らいらっく (コジカ) ▲個人特集 (風景)サイクリング・ロード (風景)札幌・都心 A.S.T(定山渓) 趣味の郷 公共空間・地下コンコース 六花亭 ◎今日・昨日・最近の風景 500m美術館 Room11 アルテポルト・ART SPACE サテライト 【2010年旅行記】 【2010年 ロシア旅行】 【海外旅行】 【2012年上海旅行】 【震災跡地2回目の旅】 【2013旅行記】 ◎ 川・橋 OYOYO コケティッシュ ・我が家 レタラ カモカモ 北のモンパルナス チチ クロスホテル札幌 黒い森美術館 Caballer ▲原田ミドーモザイク画 SYMBIOSIS (ハルカヤマ藝術要塞) 群青(2016) チカホ space1-105 100枚のスナップを見る会 北海道市民活動センター 群青(2018) HUG(教育大文化施設) 札幌グランピスタ 大洋(大洋ビル) - 未分類 タグ
個展(242)
グループ展(183) 油彩画(183) 企画展(153) インスタレーション(115) その他(98) 学生展(93) 現代美術(74) 写真(71) 公募展(70) 写真展(59) 総合・複合展(43) 温泉・山・旅行・雑記(42) 彫刻・金属・ガラス・陶(40) 日本画(38) 北海道教育大学(37) 版画・イラスト(31) シルクスクリーン(26) 藤谷康晴(25) 卒業展(24) リンク
○ 美術関係以外
古い日記 (サカイ・ヒロシさんのブログ) ○ 美術愛好家のブログ Ryoさんのイートアート (サカモト・キミオさんのH.P.) 散歩日記V3 (SHさんのブログ) ○ 表現者のブロブ(相互リンク?) Photo Foto Blue (コバヤシ・ユカさんのブログ) 水彩の旅 (タケツ・ノボルさんのH.P.) アートダイアリー (マエカワ・ヨシエさんのブログ) 画像一覧
最新のトラックバック
以前の記事
2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2017年 08月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 02月 more... ブログパーツ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||