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栄通記

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2011年 10月 26日

1591) 「鈴木涼子・個展 『Magnolia-マグノリア-』」 cai02 10月1日(土)~10月29日(土)

○ CAI02企画展 

   鈴木涼子・個展 Magnolia-マグノリア
         
 会場:CAI02
      中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 
      (地下鉄大通駅1番出口。
    ※注意⇒駅の階段を下りてはいけません。
          昭和ビルの地下2階です。)
     電話(011)802-6438

 会期:2011年10月1日(土)~10月29日(土)
 休み:日曜・祝日  
 時間:13:00~23:00

※ オープニングパーティー ⇒ 10月1日(土) 19:30~20:30 
            アーティストトークゲストに穂積利明氏(美術館学芸員)をお迎えし対談を行います。
                    20:30~22:00 オープニングレセプション

ーーーーーーーーーーーーーーー(10.1)


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 個別作品のタイトルは「私は」、大きさは等身大と思って下さい。

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 トリッキーで挑発的な世界だ。


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 「私を見よ!男を見よ!女を見よ!男根を見よ!」と言っている。

 男の裸体に作者本人の顔を合成したものだ。茶目っ気な素振り、男色をそそる美青年、凛々しく立ちすくむ好青年、哲学者然とした風貌、愛する人の涅槃図・・・堂々としたたたずまいに、正視するまなざしに気後れしそうだ。

 見た時のインパクトが強かった。掲載の遅れはこちらの単なる怠慢さなのだが、何が一番印象に残ったかを確かめることになった。正直にいって。男根のリアルさに参った。「みたか~ないよ、そんなもの」だ。それでは女性器を見たいか?「みたか~ないよ、そんなもの」だ。何の夢もロマンもありはしない。
 「私を見よ!私は貴方を見返す!私を見よ!」と、目とポーズで攻めている。その簡単明瞭、実直真摯さが良い。作者は「私とは何か?女である私とは?私を生み育てた家族とは?」という問題意識が表現の出発にあったと思う。「私とは私とは私とは・・・」という自我の塊の権化である。まさしく悩める青年であり近代人だ。僕は今展にその答えがあるとは思はない。だが、この答え無き自己問答からの離脱ではある。社会からの眼差しとがっぷり四つに取り組もうという意志であり、宣言としての個展だ。

 彼女の「アニコラ」は有名だ。キャラクターアニメに自分の顔を引っ付けたものだ。これは彼女の機転にはなったと思う。「遊び心」の自覚だ。オタクアニメで結果的には強い社会性を持ってはいたが、「悩める自我と社会との関係」という本来の問題意識からは遠かった。
 彼女の女という問題意識は、「ジェンダー(社会的文化的性)」論者には人気があったろう。だが、彼女自身は自己のオンナ性と社会的オンナ性を結んで考えてはいなかったろう。
 だが、これからは違ってきそうだ。「あら、私の作品って、ジェンダーで考えるものなの?そういう切り口もあるのかな。それじゃー、そういう人を喜ばせちゃおうかな。私自身も変わるかもしれないし」そんな出発展として見た。挑発的な女になるかもしれない。

by sakaidoori | 2011-10-26 01:27 | CAI02(昭和ビル)


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